東京オートサロン2019でお披露目された『GRスープラ スーパーGTコンセプト』 TOYOTA GAZOO Racingは1月11日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2019で、『GRスープラ スーパーGTコンセプト』を正式発表するとともに、2020年シーズンからスープラでスーパーGT500クラスに参戦することを発表した。
トヨタのフラッグシップスポーツカーとして親しまれてきたスープラは、2002年に惜しまれながらも生産が終了。トヨタのラインアップから姿を消した。
その後、長い沈黙を破り、2018年3月のジュネーブモーターショーでレース参戦をイメージした『GRスープラ レーシングコンセプト』として“復活”。その後“A90型スープラ”と呼ばれる試作車がグッドウッド・フェスティバルなどに登場している。
また、2019年1月14日からアメリカ・デトロイトで開幕するデトロイト・モーターショーでは市販モデルのスープラもお披露目される。今回、その市販モデルに先駆けて発表されたのが、『GRスープラ スーパーGTコンセプト』だ。
このコンセプトモデルは、その名のとおりスーパーGT参戦をイメージしたもので、すでに発表されているNASCAR仕様のスープラや、GRスープラ レーシングコンセプトとは異なるデザインが採られている。
そして、TOYOTA GAZOO Racingはスープラの復活にあわせて、GT500にもスープラを投入することを決定。DTMドイツ・ツーリングカー選手権とGT500と完全共通のクラス1規定が導入される2020年から参戦を開始する。
この結果、スーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権から参戦終了まで12年間に渡り、数多くのドラマを生んできたスープラが、ふたたび国内GTレースの頂点に姿を見せることになる。
このスープラの導入に合わせて、2017年からシリーズを戦っているレクサスLC500での参戦は、2019年限りで終了することになることも明かになった。
TOYOTA GAZOO Racingは「スープラを市販し多くのお客様に楽しんで頂くことはもちろん、レーシングカンパニーとしてさまざまなレース活動を通じてクルマをさらに鍛え上げ、もっといいクルマづくりに繋げていきたいと考えています。そして、スープラのSUPER GT参戦復活を待ち望んで頂いているファンの皆様と新たな伝説を共有できるよう、努力してまいります」としている。
また、TOYOTA GAZOO Racingの友山茂樹プレジデントは、GRスープラ スーパーGTコンセプトのベース車である新型スープラで、2019年のニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦sすることを明かしている。