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西島秀俊、小日向文世、野口五郎…『メゾン・ド・ポリス』高畑充希を翻弄する、おじさま5人の生態

2019年01月11日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 高畑充希が初の刑事役に挑むドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)が今夜からスタートする。同作について高畑は、おじさまたちのギャップに萌える“おじキュン”というキーワードを猛プッシュ。そこでシェアハウスに住む5人のおじさまたちに注目したい。


 念願の刑事課に配属された若手刑事・牧野ひより(高畑)が、退職警察官だけが住む「メゾン・ド・ポリス」を訪れ、ワケありのおじさまたちに振り回されながら事件を解決していく、一話完結の刑事ドラマ。第一話では、ひよりと“おじさま”たちが、5年前に起きた「デスダンス事件」と呼ばれる焼殺事件の真犯人と、模倣犯の仕業とされる新たな焼殺事件の謎を追う。


【写真】第1話に登場するおじさまたち


■エプロン姿からアクションまで! 王道ギャップおじさま


 シェアハウス「メゾン・ド・ポリス」の雑用係は、西島秀俊演じる元警視庁捜査一課の夏目惣一郎。融通が利かない不器用な男で、同居人のおじさまたちにからかわれることも多々。掃除についても効率の良さを重視する潔癖かつ完璧主義者で、警察組織の中で理想を押し通すことが難しくなり退職した。


 高畑曰く「おじさまたちのギャップが素敵」な本作だが、中でも最大のギャップを見せるのが夏目。普段はぶっきらぼうでクールな夏目だが、捜査モードに突入すると性格が一変。シェアハウスでのアイロンがけ姿から捜査でのアクション姿まで、西島の魅力を端から端まで堪能できるだろう。


■天然連発! キュートな女子力高めおじさま


 小日向文世が演じるのは、空気の読めない天然おじさん・高平厚彦。シェアハウスの管理人を務めているが、唯一住み込みではなく自宅通い。料理を担当しており、手作りのスイーツもお手の物。現役時代には中野東署警務課・課長代理・警部として勤務。事務畑一筋で現場での経験がなく、未だに捜査への憧れを抱いている。


 ふわふわとした愛らしさで観る者を癒やしてくれる高平だが、先日行われた会見で小日向は「(ギャップがあるのは)6話ですね」と明言。ニコニコと温厚な高平にどんなギャップが生まれるのか、今から楽しみにしたい。


■探究心強し! バツ3を誇る科捜研の元エースおじさま


 野口五郎が演じるのは、バツ3の元科捜研・藤堂雅人。根っからの女性好きで、ひよりが初めてメゾン・ド・ポリスを訪れた際には、すぐさま口説こうとする一幕も。


 科学捜査研究所時代には絶対的エースで、今なお捜査については超一流。藤堂があぶり出す肉眼では見えない真実が、事件解決の大きなカギを握っていく。民放連ドラへの出演が20年ぶりとなる野口が魅せる“キザなおじさま”という甘い一面と、本職に臨む鋭い眼差しとのギャップは必見だ。


■グータラなジャージ姿に隠れた闘志! 熱血おじさま


 角野卓造が扮するのは、所轄のたたき上げ刑事・迫田保。定年退職と同時に離婚を切り出され、シェアハウスに住み始めた。元柳町北署刑事課・警部補で、同刑事課に所属するひよりの先輩にあたる。


 本人も「軟弱な役が多かった」と話しているが、角野といえば腰の低い役柄が多い印象がある。だが今回演じるのは、昔気質の堅物おじさん。いつもジャージ姿でのんびりしているが、性根は熱く、捜査となれば黙っては言られない。本作では、これまでの役者イメージ刷新、そして、グータラシーンから気合いの捜査シーンというWのギャップを見せつける。


■一体何者!? 謎に包まれた優雅な紳士おじさま


 近藤正臣が演じるのは、ひよりをシェアハウスに招き入れる元警察幹部・伊達有嗣。自身を「ただの隠居人」と称するが、「上には私が話しておきますから」といった鶴の一声で、おじさまたちの捜査協力が可能となる最重要人物だ。


 東京大学法学部卒業後、警察庁入庁。各県警の課長、署長、部長、局長、本部長などを歴任したという経歴はわかっているが、なぜシェアハウスのオーナーをしているのかは謎のまま。会見で近藤も「私は一体何者かを探っているところ。きっと、ただみなさんの面倒を見ている立場じゃないだろう」と語っているだけに、その思惑が気になるところである。


 高畑は今回初の刑事役となるが、捜査に懸命に向き合うひよりは見事なハマリ役。また、退職後のおじさまが活躍するドラマと聞くとコメディを想像しがちだが、脚本は『ようこそ、わが家へ』などミステリーに定評がある黒岩勉。さらに演出は『ストロベリーナイト』(共にフジテレビ系)や映画『累-かさね-』でも黒岩とタッグを組んだ佐藤祐市が務めており、シリアスかつ濃厚な刑事ドラマに仕上がっている点も見逃せない。


 今夜始まる『メゾン・ド・ポリス』。“おじキュン”や刑事ドラマならではのスリルとともに、経験豊富な脚本家・監督・役者陣が紡ぐ、人間ドラマも楽しめる骨太な作品となりそうだ。


(nakamura omame)