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アングローバルが「アンドワンダー」を買収、ブランドの成長を支援

2019年01月11日 00:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

(左から)森美穂子、池内啓太 Image by: FASHIONSNAP.COM
TSIホールディングスのグループ会社 アングローバルが、アウトドアブランド「アンドワンダー」の株式100%を取得し子会社化することを発表した。取得額は非公開で、契約締結は1月中を予定している。

 アンドワンダーは、「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のデザインチームで経験を積んだ池内啓太と森美穂子が2011年春夏シーズンに展開をスタート。アウトドアウェアやギアを主軸に展開しており、2017年には初の直営店「エムティー(MT.)」を代々木にオープンした。現在、セレクトショップや百貨店、アウトドアショップなど国内100店舗、海外40店舗の卸先を持ち、デザインから経営面までデザイナー自身が行っている。
 今回の子会社化について、同じイッセイ ミヤケの出身で元々親交があったというアングローバルの中田浩史取締役は「アンドワンダーが始まった頃から連絡は取り合っていて、ブランドの活動を応援してきました」と話す。アングローバルが子会社化の提案を始めたのは昨年夏頃からで、中田氏は「アンドワンダーの歴史はまだ10年に満たないですが、日本だけではなく世界にもしっかりとアピールできているブランドだと思う。ブランドのさらなる成長のために彼らがデザインに集中できるよう、僕ら側から一緒にやりませんかと声をかけた」と経緯を説明。アングローバルとしては特に生産管理のサポートに力を入れていくという。
 森は、子会社化に際し「これまでは会社の切り盛りにだいぶ時間や労力がかかってしまい、ものづくりの時間が限られていた。新しく何かを始めるというよりも、ものづくりの強度やクオリティを上げていきたい」と意気込みを語っている。将来的にはブランドの世界観をより発信できるよう、イベントの開催や直営店を増やしていく考えだという。
■MT.住所:東京都渋谷区元代々木町22-8 1F電話:03-6407-8179公式サイト