フィンランドのコングロマリット、ウィフリ・グループが、長年行ってきたバルテリ・ボッタスへの支援を打ち切る見通しであることが分かった。
パッケージング、食品流通、建設機械、ジェット機チャーターサービスなど、多様な事業を展開するウィフリ・グループの会長で主要株主であるアンティ・アーニオ-ウィフリ氏は、元レーシングドライバーで、チーム代表を務めた経験もある。
ウィフリ・グループは、ボッタスのモータースポーツ活動をF1昇格以前からサポートし、ボッタスとともに、ウイリアムズチーム、2017年からはメルセデスチームのスポンサーも務めてきた。
しかし最近、アーニオ-ウィフリ氏は、ボッタスへのスポンサーシップを継続しない意向を示した。投資のリターンが小さく、2018年のボッタスのパフォーマンスにも失望したと、彼は語っている。
チームメイトのルイス・ハミルトンが11勝を挙げてチャンピオンになったのに対し、ボッタスは1勝もできず、ドライバーズランキングでは5位にとどまった。
「投資による利益を見ると、高くつきすぎるという結論に達した」とアーニオ-ウィフリ氏は、Ilta-Sanometに対して語った。
「残念だ。彼(ボッタス)の責任ではなくチームやテクニカルトラブルのせいだった部分もあるが、彼はシーズン終盤、強さがなかったと思う」
アーニオ-ウィフリ氏は、ボッタスの2018年のパフォーマンスは期待外れだったと述べている。
「ルイス・ハミルトンのチームメイトを務めるのは困難な仕事だ。しかしバルテリは他のライバルたちにも敗れ、ランキング5位にとどまった。これはひどい結果だ」
「今後はバルテリとの交渉は行わない。20年間、彼をサポートしてきたが、これで終わりといっていいだろう」