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ホームレスに真冬の避難場所を提示するデジタルサイネージ「Clear Channel」、ストックホルムで運用開始

2019年01月09日 21:02  Techable

Techable

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ヨーロッパでは、押し寄せる難民の影響からか、ここ数年、ホームレスが増加している。北欧きっての福祉国家スウェーデンも、例外ではない。厳しい冬を迎えた今、ホームレスをいかにして守るかが、早急な課題となっている。

・老舗広告会社との強力タッグ真っ先に対策を講じたのは、冬場の平均気温がマイナス1度になるストックホルム。民間企業と協同で、デジタルサイネージを活用した、都市部らしい救出策を編み出した。

プロジェクトに協力したのは、屋外広告会社のClear Channel。1879年の創立以来、スウェーデン国内の屋外広告をリードしてきた老舗企業だ。近年は、デジタルサイネージをメインに、さまざまな広告戦略を展開している。・マイナス7度以下になると避難場所を掲示今回のプロジェクトのために、Clear Channel社は、自社の掲示板に、巧妙なプログラムを施した。普段は商用広告を掲示しているが、気温がマイナス7度以下になると、自動的に、避難所指示の画面へと変換される。正確なナビゲーションを提供するため、位置データを使用。市内のホームレスを対象に、毛布や食べ物を配る場所や、避難施設が掲示される仕組みだ。

12月にスタートしたこのプロジェクトは、1月末まで継続する予定。結果が良ければ、ストックホルム以外の都市でも、展開するつもりだという。

Clear Channel