マクラーレンF1のザック・ブラウンが共同オーナー兼会長を務めるユナイテッド・オートスポーツは1月9日、WEC世界耐久選手権の2019/2020年シーズンからシリーズのLMP2クラスに参戦すると発表した。
ユナイテッド・オートスポーツはELMSヨーロッパ・ル・マン・シリーズやAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズなどで活躍しているイギリスとアメリカの合同チームだ。18年のル・マン24時間ではファン・パブロ・モントーヤを、同年のデイトナ24時間ではフェルナンド・アロンソやランド・ノリスらを擁して出場したことで知られる。
そんなチームの世界選手権進出は、以前からその可能性が噂されていた。
今回ユナイテッド・オートスポーツは、複数のシリーズで使用している『リジェJS P217・ギブソン』を使ってWECのLMP2クラスに挑むことを明かし、同時にフィル・ハンソン、フィリペ・アルバカーキという2名のドライバーを起用するとアナウンスした。
ハンソンとアルバカーキはともに同チームからELMSに出場しており、18年シーズンは第5戦スパ・フランコルシャン、第6戦ポルティマオで総合優勝を飾った。また、2名はWECへの参戦経験もあり、アルバカーキは16年にLMP2ドライバーズランキングで2位となっている。
「2019/2020年のWECに参戦するという発表ができたことをうれしく思う」と語るのはチームを率いるブラウンだ。
「ユナイテッド・オートスポーツはしばらくの間、世界選手権にエントリーすることになるが、それには適切なタイミングを図るとともに正しい位置にいる必要があった。我々は今がその時期であると考えているんだ」
ドライバーラインアップについては「フィル(・ハンソン)とフィリペ(・アルバカーキ)とはこれまでに素晴らしい関係を築いてきた」とブラウン。
「彼らは最高のペアだよ。我々はそんな彼らと一緒に戦う、3人目のドライバーとの交渉を今まさに行っているところだ」
また、WECのジェラール・ヌーブCEOは「ユナイテッド・オートスポーツをシリーズに迎えるのを楽しみにしている」とコメント。
続けて「彼らの加入はLMP2カテゴリーだけでなく、チャンピオンシップ全体にとっても大きな貢献になるはずだ」と語っている。