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豪州スーパーカー:王者レッドブル・ホールデンが2019年カラーリングとチーム体制を発表

2019年01月09日 17:41  AUTOSPORT web

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1月6日にオーストラリア・クイーンズランド州で2019年体制発表を行ったRBRA
オーストラリア大陸を代表する人気ツーリングカー・シリーズ、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーで2018年のドライバー&チーム両タイトルを獲得したレッドブル・レーシング・オーストラリアが2019年シーズンに向けた新カラーリングを公開。あわせてチーム体制も発表し、エースのジェイミー・ウインカップとペアを組む耐久ドライバーにクレイグ・ラウンズを起用するとアナウンスした。

 オーストラリア東部、クイーンズランド州の内陸部に位置するプライベート空港“ダルビー・エアロドローム”でラウンチパーティを開催したトリプルエイト・レースエンジニアリングは、同席したウインカップ、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)の両レギュラードライバーの手により新たなレッドブル・スキームが採用された『ホールデン・コモドアZB』をアンベイルした。

 Gen2と呼ばれる新世代レギュレーションに即して開発され、シリーズ投入2年目を迎えるコモドアZBは2018年型に比べて特徴的な5ドアハッチバックボディの前半部をホワイト基調に変更。

 レッドブルのシンボルカラーでもあるネイビーブルーはさらに車体後部へと延長され、アクセントラインの入れられたデザインがリヤクォーターパネルを駆け上がり、リヤハッチからウイング部へと連続性を持たせたカラースキームが採用された。

 これに伴い、リヤフェンダー部に掲げられた“Holden(ホールデン)”のロゴはブラックからホワイトへと変更され、同じくGen2規定を採用して2019年から参戦予定のライバル車、『フォード・マスタング・スーパーカー』を迎え撃つべく、ファクトリーマシンであることをより強調するスタイリングとなった。

 また、2018年シーズン中盤の7月にフルタイムのキャリアに終止符を打つと発表した大ベテラン、クレイグ・ラウンズがチームに復帰することもアナウンスされ、カレンダー後半に組み込まれたレース距離500マイル(約800km)越えの耐久戦“エンデューロ・カップ”登録のセカンドドライバーとして、バサースト1000、ゴールドコースト600、サンダウン500の3戦でウインカップとペアを組むことが決まった。

 VASCで7度のチャンピオン獲得経験を持つウインカップとひさびさのタッグ結成となったラウンズだが、バサースト1000では2006~2008年に3連覇を記録し、2007年のサンダウン500も制した強力なペアリングが復活することになる。

「ここダルビーでレッドブル・ホールデン・レーシングチームの2019年体制発表会に参加できたのは本当に光栄なことだ」と語った3度のVASCチャンピオンでもあるラウンズ。

「ニューカラーリングが施されたコモドアはとても精悍で素晴らしい仕上がりだね。今年はチーム全員で何か違ったお披露目ができないかと考え、こうしてダルビーの空港施設を使用し、ハンガー内にファンを招いてとても近い距離でラウンチパーティを催すことにした」

「僕たちチームのことを応援してくれている人々だけでなく、この町のコミュニティに属する近隣のみんなが仕事や農作業の手を休めて参加してくれたのも本当にうれしい。彼らの顔に笑顔が浮かんでいたのも最高だったね」

 ラウンズとのタッグ復活により、これまで7シーズンにわたってウインカップと戦ってきたポール・ダンブレルの去就は宙に浮く形となり、こちらもバサースト1000での勝利やサンダウン500で3勝を記録した強力タッグは解消されることとなった。

 一方、2018年シーズンはポルシェ・ファクトリードライバーのアール・バンバーと組んだ2016年王者SVGのパートナーはまだ未定。2019年に向け引き続きVASC参戦に意欲を見せていたバンバーだが、残念ながらポルシェとの契約により今季耐久カップ登録の可能性は低いとみられている。

 またラウンズの引退で3台目のマシンに新たなドライバー招聘を模索していたトリプルエイトは、昨季9月までシモーナ・デ・シルベストロの獲得を目指していたが、最終的には契約に至らず。今季は2台体制に縮小することも決まっている。