12月15日に開幕した2018/19年シーズンからABBフォーミュラE選手権に参戦しているニッサン・e.ダムス。チームが挑む次なる戦いは1月12日予選・決勝の第2戦マラケシュE-Prixだ。
ニッサンは、アライアンスを組むルノーと入れ替わる形で、第5シーズンにあたる2018/19年から電動フォーミュラで争われるフォーミュラEにワークス参戦を開始している。
チームのドライバーを務めるのは若手オリバー・ローランドとフォーミュラEの第2シーズンでシリーズチャンピオンを獲得しているセバスチャン・ブエミのふたり。第1戦ディルイーヤE-Prixではブエミが予選で3番手を獲得、決勝ではブエミが6位、ローランドが7位に入る活躍をみせた。
迎える第2戦の舞台は観光地としても有名なモロッコの都市、マラケシュ。ここにある全長2.99kmのコースで争われる。
「ニッサン・e.ダムスとしてのデビュー戦を経験して、次の戦いでチームのパフォーマンスを発揮することを楽しみにしている」と語るのは、ニッサンのグローバルモータースポーツディレクターを務めるマイケル・カルカモ。
「開幕戦では非常に多くのことを学ぶことができた。ニッサンとe.ダムス、そしてニスモが密接に連携しながらシャシー、そしてパワートレインの開発を続けている」
「フォーミュラEは、我々が提唱する『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』がどんなものかをみせる絶好の機会になっているから、モロッコでの戦いが待ち遠しいよ」
2016/17年のマラケシュE-Prixで優勝、2017/18年にはポールポジションを獲得しているブエミは「今年も、この流れを維持することが目標」と意気込みを語っている。
「開幕戦で収集したデータを基に、改善点を見つけてきた。ニッサン・e.ダムスは正しい方向へ進んでいる自信がある」
「開幕戦で(今シーズンから導入された)アタックモードも試したからマシンへの理解度も深まった。これまでの知識と第1戦で集めたデータを活かすタイミングが来たわけだ」
「ただマラケシュはほかのE-Prixとは少し特性が異なるサーキットとも言える。完全な市街地サーキットというよりは、ウォールで囲まれた常設サーキットに近いからね」
前戦ディルイーヤE-PrixでフォーミュラEデビューを果たしたローランドは「開幕戦では次のステップへ進むために重要な下地をつくることができたと思う。マラケシュに向けては、シミュレーターでの走り込みを重ねてきた」とコメントしている。
なお、マラケシュE-Prix翌日の1月13日には同地でルーキーテストも行われ、ニッサン・e.ダムスからは高星明誠とヤン・マーデンボローが参加する。