レッドブルのジュニアドライバー、ダニエル・ティクトゥムが、F1に出場するために必要なスーパーライセンスを取得するため、2019年FIAアジアF3選手権ウィンターシリーズに出場することを決めた。
現在19歳のティクトゥムは、2018年にFIAヨーロピアンF3選手権に出場、ランキング2位を獲得した。マカオGPでは2017年、2018年と2年連続で優勝を飾っている。
レッドブル首脳陣が期待をかけるティクトゥムだが、F1スーパーライセンス取得に必要なライセンスポイントを確保することができなかった。
しかし昨年末の時点で、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、ティクトゥムにF1で走るチャンスを与えるため、冬季に行われるシリーズに出場させることを検討していると伝えられていた。
今週、ハイテックGPはFIAアジアF3ウィンターシリーズのドライバーのひとりとしてティクトゥムを起用することを発表した。2019年シーズンのカレンダーは各3ラウンドから成る3戦、合計9ラウンドで構成されており、1月11、12日にタイで開幕を迎え、2月23、24日のマレーシア戦が最終戦となる。ハイテックは2018年のF3アジア選手権でドライバーおよびチームタイトルを獲得したチームだ。
「(アジアF3ウィンターシリーズに)参戦するのがすごく楽しみだ」とティクトゥム。
「参戦する一番の理由は、スーパーライセンスポイントを稼ぐことだ。さらに、冬の間に一流のサーキットふたつで走れるのも有意義だと思う。開幕戦を楽しみにしている」
ウィンターシリーズのチャンピオンにはスーパーライセンスポイント10点が与えられるため、ティクトゥムはタイトルを獲得すればスーパーライセンス取得の条件を満たすことができる。
F1デビューを目指すティクトゥムは、レッドブルの若手を乗せるスクーデリア・トロロッソのシートを狙っている。トロロッソは2019年にはダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンのふたりを起用することを決めている。