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糖質オフが常識?みんなのダイエット事情

2019年01月09日 10:03  オズモール

オズモール

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◆イマドキのダイエットは糖質オフが常識?みんなのダイエット事情

年末年始のイベント続きで、太ってしまった…という人もいるのでは? ダイエットを始めるにあたっては、さまざまな方法があるなかでどれを選ぶか迷うところ。そこでみんなのダイエット事情について大調査。その結果から最近の傾向が明らかに。



(2018年12月 オズモール調べ 904人中325人回答)
ダイエットをしているのは少数派。「糖質を控える」人が多数
現在ダイエットをしている人は36%。かつては女子の間ではダイエットをするのが当たり前だったけれど、今はダイエットしていないほうが多数派という結果に。また、食事量を極端に減らして特定の食べものばかりを食べる“単品ダイエット”が流行ったこともあったけれど、今回ダイエット方法として圧倒的に多かったのは「食事の内容に気を付ける」という回答だった。具体的には「糖質は極力控える」「夕食だけ糖質を控える」「糖質よりもタンパク質を多く取るようにしている」「ごはんの量を半分にする」など、糖質を制限しているという声が圧倒的に多かった。「休日以外は糖質ゼロ」というストイックな人も。ほかには「19時までに夕食をすませる」「毎日同じ時間に食事をする」など食べる時間帯を意識しているといった声、「野菜から先に食べる」など食べる順番に気を付けているという声が目立った。



(904人中744人回答)
理想はスレンダーよりメリハリボディ。体重よりも体型重視に
運動系では定番のランニングやウォーキングなどの有酸素運動をしている人が多いけれど、筋トレを習慣にしている人も33%と意外と多い印象。この結果は「ダイエットをしてどのような体を目指したいか」という質問で「体重を減らしたい」(45%)よりも「体脂肪率を減らしたい」(47%)という声が上回ったことにもつながるかも。「筋肉をつけたい」(41%)「メリハリのある体型にしたい」(46%)など、体重だけではなく体型も重視する傾向がアンケート結果からは見てとれた。



“無理なくダイエット”が成功のためのキーワード
また、過去のダイエットの失敗談を聞いたアンケートでは「極端な食事制限がストレスになり、ドカ食いしてむしろ太った」(ライムさん/30代・会社員)、「ごはんの量を減らしても小腹がすくので、結局間食して痩せない」(ななさん/30代・会社員)など、食事制限をして一時的に体重は落ちてもすぐにリバウンドするという声が多かった。さらに「徹底的に油を避けたら肌が乾燥してひじとひざがカサカサになった」(まめみかんさん/40代・会社員)、「食事量を減らしてジョギングをして1カ月で12kg痩せたけど抜け毛が多くなったり生理が止まったりした」(かっちゃん/40代・主婦)など体の調子を崩してしまった人も。
一方、成功談は「ひと口食べると100回かむダイエットで1カ月で5kg減。満腹感と小顔効果で一石二鳥」(ライスバーガーさん/30代・会社員)、「痩せよう痩せようと考えるのをやめたら痩せた」(うるさん/30代・会社員)、「平日のランチを外食からお弁当に替えたら3カ月で4kg減った」(ちーさん/20代・会社員)など、無理のない方法が成功につながっているよう。




今主流の糖質制限、本当にダイエットに効果的?
糖質の制限について、公認スポーツ栄養士の鈴木志保子さんは、「糖質の摂取量が少なくなると体内の脂肪も燃焼しにくくなる」と話す。
「糖質と脂肪の関係は、ロウソクに例えることができ、糖質が芯で脂肪がロウ。芯がないとロウが燃焼できないのと同じように、糖質が少ないと体内の脂肪もエネルギーになる量が少なくなるのです」
さらに糖質の摂取が極端に少ないと、次にタンパク質がエネルギー源として使われる。タンパク質は筋肉を構成しているため、エネルギー源として使われてしまうと、筋量が減ることになる。つまりみんなが目指すような「筋肉がついたメリハリボディ」とは程遠くなるというわけ。しかも、タンパク質を過剰に摂取するのは、肝臓や腎臓に負担がかかるので避けるべき。
「体は栄養バランスよく食べることで正常に機能するようにできているので、ダイエット中もバランスよく食べることが基本。ダイエット中は、毎日食事から100kcalくらいずつ 減らし、運動で約50 kcal(普通の速さで30分歩いたくらいの消費量※体重約50kgの人の場合)消費して、無理なく毎月0.5㎏程度、体脂肪を減らしてみましょう。エネルギー源となる脂質の摂取量が多いようだったら、総摂取エネルギー量の20%程度にすると効果的です」(鈴木さん)



教えてくれた人
鈴木志保子さん
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科教授。(一社)日本スポーツ栄養協会理事長、(公社)日本栄養士会副会長、NPO法人日本スポーツ栄養学会前会長。マツダ株式会社陸上競技部、パラ水泳日本代表など、数多くのトップアスリートの栄養指導に従事。2018年7月に新刊『理論と実践 スポーツ栄養学』(日本文芸社)が発売。