1月6日の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、幻冬舎の敏腕編集者の箕輪厚介氏が2019年のトレンド予想にコメントした。箕輪氏は、今年ヒットしそうなコンテンツは「VTuber(バーチャルユーチューバー)」と言い切る。ユーチューバーは今後も注目される職業だが、
「ブサイクな女の子とか全然数字が取れない。アイドルみたいに見た目が可愛くないとハードルが高い」
と、見た目のハードルが大きいという。
ハロウィンが注目されたのは「普段目立たない子が仮装で違う自分になれた」から
一方、VTuberはアニメキャラクターのように格好良い・可愛らしい造形になれるため、再生数が見た目に大きく左右されない。さらに、人間の「違う自分になりたい」という変身願望を満たしてくれるため、今後ますます増加していくだろうと語った。
「仮想空間でハロウィンみたいなことが出来る。ハロウィンがなんであんなに盛り上がったかと言うと、普段の生活でそんなに注目されない子が、仮装することで違う自分になれた。VTuberはその市場を完全に取ると思う。おじさんが美少女キャラになるのが結構流行っている」
エコノミストの永濱利廣氏は今年、4K・8Kテレビが人気になると予想するが、箕輪氏はこれに疑問を抱く。若者は、オリンピックやワールドカップのようなイベント時には大画面で楽しみたい気持ちがあるものの、日常的に観る場合はスマホやタブレットで十分だと主張する。
箕輪氏の子供はテレビ画面に触れ、スワイプしようとするという。若い世代にとっては、テレビの存在は当たり前ではなくなっているようだ。
AI時代にはアナログが復活する可能性も
番組では、今年進むものとしてAIの活用が挙げられていた。機械による代替を不安視する声も強い中、箕輪氏は、働き続けるために重要なのは、人間にしか出来ないことを極めることだと指摘する。
「エンターテイメントやショーとかは機械のほうが上手く踊れても、人間のほうを見たかったりするじゃないですか。あと、カウンターのお寿司屋さんだったら、ロボットが同じ味を出しても、大将が握ったほうが良いとか、人間らしいほうに行く」
司会の阿川佐和子さんから「じゃあ、アナログが復活するってこともあるんですか?」と聞かれると、箕輪さんは「まったくそうです」と答えていた。