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『科捜研の男』錦戸亮×新木優子×船越英一郎が演じるキャラクターの関わりと変化が見どころ

2019年01月08日 15:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

新木優子、科捜研の制服姿(画像は『新木優子 2019年1月6日付Instagram「明日よる9時から、フジテレビ「トレース~科捜研の男~」がいよいよスタートします!」』のスクリーンショット)
フジテレビの新月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』が1月7日よりオンエアスタートした。第1話はアイドルのイベントに人の手首を加えた犬が迷い込むというショッキングな出来事から幕を開ける。

バラバラ殺人事件を巡り、主人公となる警視庁科学捜査研究所(科捜研)の法医研究員・真野礼二(錦戸亮)と新人法医研究員・沢口ノンナ(新木優子)そして警視庁捜査一課に配属されたベテラン刑事・虎丸良平(船越英一郎)を中心に主要キャラクターが登場した。

長年の刑事経験による「俺の勘」を捜査の基本とする虎丸は、「科捜研は捜査に口出しするな」と真野の考えを一蹴するタイプだ。一方、真野は鑑定やデータに基づく事実こそが大切で、刑事の勘など「キモチワルイ」と反感を持つ。そんな2人の激しい応酬にビビる新人法医研究員の沢口だったが、科捜研法医科長・海塚律子(小雪)から指示され真野と一緒に行動する羽目になる。

第1話から感じられたのは、錦戸亮が静かな情熱を燃やしながらどこか陰がある法医研究員・真野礼二のキャラクターを自分のものにしていることだ。

彼は昨年放送されたNHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公・西郷隆盛の弟・西郷従道役を務めた。隆盛とは家族として故郷で育ちながら、やがて新政府で陸軍の要職につき西南戦争で対することになる難しい役どころである。

錦戸は表情で語るように演じるので、暗い過去を持つ真野礼二の優しさや悲しみ、辛さがじわじわと滲むように伝わってくる。その空気はどこか西郷従道を思い出させ、タイミングとしてもぴったりなキャスティングではないか。

沢口ノンナは大学院での研究に悩んでいたところ、大学のOGである科捜研法医科科長に誘われて法医研究員になった。何となく科捜研に入った彼女はバラバラ遺体を発見して嘔吐し、それ以来食欲がなくなってしまう。

だが、真野から「ご遺体も死ぬ前は希望をもって生きようとしていた人間だ」との趣旨が説かれて考えを改めた。当初は寝るのも惜しんで依頼されてもいない仕事をする真野を不思議に思っていたが、彼の静かな情熱に打たれ行動を起こす。

沢口の登場シーンはカニの食べ過ぎでお腹をこわして何度もトイレに駆け込むという頼りない姿だが、真野の影響を受けてからは科捜研としての自覚が芽生え、被害者の母親に詰め寄り事件解決の糸口を開く。そうして少しずつ成長するところを新木優子が好演していた。

そして、サスペンスの大御所・船越英一郎は圧倒的な迫力で科捜研メンバーに怖れられる虎丸刑事に適役だろう。ただ、粗暴で頑固ながら真野のデータによる推理が正しければ耳を傾ける素直なところもある。

第1話の終盤では史上最年少で警視庁刑事部長に昇進した壇浩輝(千原ジュニア)の姿が映った。不敵な笑みを浮かべる壇は真野となんらかの関わりがありそうだ。

真野と沢口、虎丸の3人がどのように絡み認識を変えていくのか、さらに壇の登場は科捜研にどう影響するかがこれからの見どころだろう。

画像は『新木優子 2019年1月6日付Instagram「明日よる9時から、フジテレビ「トレース~科捜研の男~」がいよいよスタートします!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)