ランボルギーニは1月8日、FIA GT3カーのベース車にもなっている同社のスーパースポーツ、ウラカンに次世代車両力学制御とエアロダイナミクスを取り入れた『ランボルギーニ・ウラカンEVO』を発表した。
ランボルギーニが誇る高性能モデル、ウラカン・ペルフォルマンテにも搭載される5.2リッターV10自然吸気エンジンが採用されたウラカンEVO。最高640馬力、最大トルク600Nmを誇るエンジンパワーを武器に最速325km/h、0-100km/h加速2.9秒というパフォーマンスを発揮する同モデルには、後輪操舵と全輪を対象としたトルク・ベクタリング・システムが備わる。
また、車両の重心点に配置された加速度センサー、ジャイロスコープセンサーの精度が高められたほか、バージョンアップされた磁性流体サスペンションが、これらのセンサーで得られたデータを基に瞬時にダンピングを適応させるという。
これらに加えて、後輪操舵やトルク・ベクタリングを可能とする各種システムは、ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ(LDVI)と呼ばれる中央処理装置で制御される。このLDVIが走行時のデータをリアルタイムで処理していくことで、ウラカンEVOはドライバーの次の動きとニーズを予測し、最適なドライビングを実現可能としている。
「ランボルギーニは、最高レベルのスーパースポーツカー技術とドライビング・エモーションへの進歩をリードするために全力を注いでいます」と語るのはランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEO。
「それが新型ウラカンEVOのエッセンスなのです。それにはウラカン・ペルフォルマンテの並外れた能力が必要であり、日常のウラカンでのドライブを充実させる最先端の車両力学性能が集結しています」
「ウラカンEVOはまさに進化の具現化です。一歩先を行き、セグメントのパラメータを再定義します。非常に運転しやすいと同時に、あらゆる環境でもっとも応答性が高く、快適なドライビングを実現いたします」
そんな新型モデルのデザインでは、一体型ウイングを備えたフロントスプリッターにより優れた空力効率を確保したほか、車両後部ではGT3モデルでもみられるバンパーの高い位置から出る新型ツインエキゾーストアウトレットが採用されている。
この他、Apple Car Playなどのインフォテインメントに対応した8.4インチタッチスクリーンを通じてコネクティビティを利用できる、ウラカンEVOは2019年春から順次デリバリーされる予定。価格は2984万3274円(税抜)となっている。