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映画を“聴く”のに最適な作品は? ビデオマーケット配信作品からオススメ映画をピックアップ

2019年01月08日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 複数のメーカーが合同で行っている「映画を聴こうプロジェクト」。その連動企画として、サウンドバーやウェアラブルスピーカー、そしてホームシアターなど、ユーザーの生活環境に適した様々なタイプや価格帯で、おうちで映画館気分を味わえる製品を知ってもらい提案する「オーディオ4ブランド+1 コラボキャンペーン」が現在実施されている。


参考:自宅をプライベートな劇場に サウンドバーからAVアンプまで、オーディオ機器導入で変える映画体験


 いま対象製品を購入すると、インターネットで映像作品を配信する「ビデオマーケット」にて、作品を鑑賞するためのポイントがプレゼント。自宅での映画鑑賞の環境を整えるなら、今がお得なタイミングだ。


 ここでは、ポイントを使って鑑賞できるビデオマーケットのラインナップのなかから、購入した製品で、映画を“聴く”のに最適なオススメ映画作品を選んで紹介していきたい。


 その前に、ビデオマーケットについて少し触れておきたい。数多くの動画配信サービスがあるが、ビデオマーケットの特徴としては「レンタル型」であること。そのため月額見放題のサービスとは異なり、新作映画が数多くラインナップされている他、ドラマやアニメを含めて21万本以上の作品が配信されている。


 また、もうひとつの特徴としてはクオリティにこだわっていることだ。独自の技術によりブルーレイに肉薄する画質を展開するだけでなく、今話題のドルビーアトモスの配信も開始している。まさに自宅での映画鑑賞にピッタリなサービスだ。


■『グレイテスト・ショーマン』


『グレイテスト・ショーマン』(ビデオマーケットで配信中)432pt~ (c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
 19世紀の興行師、P・T・バーナムのショーをめぐる実話に脚色を加え、感動的な物語として娯楽作に仕上げたミュージカル映画。バーナムを演じるのは、アカデミー賞でのパフォーマンスや、『レ・ミゼラブル』(2012年)で圧巻のミュージカル演技を見せたヒュー・ジャックマン。


 バーナムは小人症の男性や髭の濃い女性、結合双生児の兄弟など、アメリカ社会の陰で生きてきた人々を集め、ショーに出演させる。観客に支持される一方で、差別的な人々や、逆に人道的な観点から反対する人々などによってショーは弾圧される。だがショーの出演者たちは、自分自身に誇りを持って観客の前に立とうとする。いま、ハリウッドのみならず、最も重要なトピックである「多様性」に焦点を当てた作品だ。


 『ラ・ラ・ランド』でもミュージカル曲を手がけたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビの作曲で、キアラ・セトルたちの歌う「ディス・イズ・ミー」や、差別という障害によって結ばれない男女の心情を演じたゼンデイヤとザック・エフロンが歌う「リライト・ザ・スターズ」などなど、本編の曲を集めたサウンドトラックは、アメリカやイギリスを中心に、日本を含めた世界で大ヒットした。


 新しい音響システムでミュージカル映画を楽しむなら、まずはこの最新の大作で真価を試したい。


■『スリー・ビルボード』


 アメリカ、ミズーリ州の小さな田舎町で起きた少女殺害事件。その殺害状況は、レイプされ焼かれて殺されるという凄惨きわまりないものだった。被害者の母親ミルドレッドは、いつまで経っても犯人を見つけることのできない地元警察に不信感を抱き、ロードサイドにある3つの立て看板に、警察署長を名指しで批判する広告を出す。それをきっかけに、田舎町では予想もしなかった騒動が次々に起こり始める……。


 アカデミー賞、ヴェネチア国際映画祭、トロント映画祭などで受賞した、公開年に批評家の間で最も評価の高かった映画の一つだ。その秘密は、急進的な脚本家でもあるマーティン・マクドナー監督による物語にある。


 あらすじや、登場人物の設定などから観客が予想する物語の展開を次々に覆し、思いもしなかった場所へ連れて行くのが、本作の特徴だ。それでいて、あくまでリアリズムから離れ過ぎないところが、本作の価値をより高めている。


 見どころは、やはり意外な展開を見せるシーンの数々だ。ここではネタバレを避けるため具体的に説明しないが、その驚きの度合いは、効果音による臨場感によって、さらに高められるはずだ。


■『デッドプール2』


 異端の不真面目スーパーヒーローの活躍を描いて大ヒットを記録した『デッドプール』第2弾。今回はミュータントの孤児を守るため、未来から現れた謎の強力な刺客「ケーブル」と戦うことになる。デッドプールは攻撃に対抗するため、おかしな仲間たちを集めた自前の組織「X-フォース」を立ち上げる。デッドプール対ケーブルの死闘はどう決着するのか? そしてケーブルの真のねらいとは……?


 とにかくギャグが連続し、笑いながら見られるのが、普通のヒーロー映画と一味違う『デッドプール』シリーズ。そしておふざけと同時にシリアスな人間ドラマが描かれるところも特徴的だ。


 本作の見どころ、聴きどころは、やはり中盤の市街地でのド迫力カーアクション。高速で移動しながら、絶えず攻守が入れ替わるデッドプールとケーブルの、ノンストップなアクロバティック・バトルは見逃せない……いや、聴き逃せない。


 デッドプールが募集して面接試験で採用した個性的な仲間たち「X-フォース」のそれぞれの活躍もぜひ楽しみにしてほしい。


■『キングスマン:ゴールデン・サークル』


 新時代の英国スパイ映画『キングスマン』の続編。前作でスパイ組織「キングスマン」のメンバーとして世界の危機を救ったエグジー(タロン・エガートン)が、新たな敵である世界的麻薬組織「ゴールデン・サークル」と熾烈な戦いを繰り広げる。キングスマンの中枢を破壊されたエグジーが助けを求めるのは、チャニング・テイタムが演じる屈強で粗野な男たちが所属するアメリカのスパイ組織「ステイツマン」。果たして英国スパイと米国スパイの共闘はうまくいくのか……?


 マシュー・ヴォーン監督による、いかにも英国風の皮肉なユーモアが炸裂するスパイシリーズ。本作も、一部やり過ぎだと思うほど、きわどいネタが満載だ。しかし、その裏には、従来の英国階級社会を飛び越えた、新しい価値観を描くというねらいもある。


 本作の聴きどころは、やはり、あるキャラクターが「カントリー・ロード(故郷へ帰りたい)」 を朗々と歌い上げるシーンだろう。この曲はジョン・デンバーによるアメリカの歌だが、オリビア・ニュートン=ジョンがカヴァーしたバージョンがイギリスでヒットしたことで、アメリカとイギリスをまたがる象徴的な歌となっており、作品の物語ともシンクロしている。ぜひ、このアツい「カントリー・ロード」を聴いて涙してほしい。


 映画の作り手たちは、映画館での鑑賞に合わせ、観客を包み込むように音響をデザインしている場合が多い。だから、TVのスピーカーや未対応のスピーカーでは、作品の印象が全く異なるという経験をすることがある。作り手の意図を活かし、自宅で手軽に映画用の音響を楽しむためには、対応したふさわしい音響システムが必要となる。


 いつか音響の環境を整えたいと考えているのなら、「ビデオマーケット」のポイントが獲得できるこの機会に検討してみてほしい。(小野寺系)