かつてベネトンおよびルノーF1チームを率いたフラビオ・ブリアトーレが、フェラーリがチーム代表マウリツィオ・アリバベーネを更迭する決断をしたのは当然のことであるとの考えを示した。
7日、フェラーリはアリバベーネがチームから離脱すること、チーフテクニカルオフィサーを務めてきたマッティア・ビノットがチーム代表に就任することを発表した。
2014年末にフェラーリのチーム代表の座に就いたアリバベーネは、チームの戦闘力を向上させていき、メルセデスとタイトルを争える状態にまで持っていった。しかし、マシンのパフォーマンスが優れていたにもかかわらず、チームとセバスチャン・ベッテルがミスを繰り返し、結局は2018年もメルセデスとルイス・ハミルトンに敗れ、タイトルを獲得することができなかった。
アリバベーネのリーダーシップが疑問視されるなか、ついにフェラーリは彼をチーム代表から降ろし、確執がうわさされていたビノットを後任に選んだ。
2018年の敗北の後、フェラーリが体制変更に乗り出したのは自然なことであるとブリアトーレは発言した。
「フェラーリはタイトル獲得に必要な条件を揃えながら、チャンピオンになれなかった」とブリアトーレはイタリアのAdnkronos.comに対して語った。
「勝てなかったときには、物事を変える必要が出てくる。スクーデリアを率いるトップマネジメントがそう考えたのだろう」
後任のビノットは1995年にフェラーリに加入、2016年7月からチーフテクニカルオフィサーを務めてきた人物だ。
「ビノットはテクニカルディレクターとして素晴らしい仕事をしてきた。フェラーリの昨年(2018年)型マシンは、速さがあり、非常にいいマシンだった。ドライバーたちを違った形でうまく管理していれば、世界タイトルを持ち帰ることができたはずだ」とブリアトーレは言う。
「チーム代表とテクニカルディレクターを兼任することはないだろう。彼がチーム代表としてどういう仕事をするのか注目していく」
フェラーリは、声明のなかで、ビノットが1月7日付けでチーム代表の職を引き継ぎ、今後も全技術部門はビノットに直属すると述べたが、他の人事には言及していない。