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第76回ゴールデングローブ賞2冠 『ボヘミアン・ラプソディ』の勢いが止まらない

2019年01月07日 19:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

『ボヘミアン・ラプソディ』が作品賞&主演男優賞を獲得(C)2018 Twentieth Century Fox
才能あるハリウッドのスターたちが集まり、レッドカーペットを華やかに彩る授賞式。現地時間6日にアカデミー賞の前哨戦として注目される第76回ゴールデングローブ賞が行われ、注目の各賞が発表された。

本年度は特に日本で大ブレイクした映画『ボヘミアン・ラプソディ』が映画の部のドラマ部門で作品賞を、ラミ・マレックが主演男優賞を受賞した。『ボヘミアン・ラプソディ』は日本での累計興行収入84億円を突破し、9週目にして再び週末興行収入ランキング1位に返り咲いたばかりだった。

「クイーン」のフレディ・マーキュリーを見事に演じたラミ・マレックは受賞スピーチで「感動を超えています」「胸から心臓が飛び出しそうです」と驚いたことを明かし、映画関係者や家族、「クイーン」に感謝を述べた。そして、最後に「一生の喜びを与えてくれた、フレディ・マーキュリーに感謝しています。愛しているよ、美しい男よ。これはあなたへの賞であり、あなたのおかげです、ゴージャス」と締めくくった。

ドラマ部門の主演女優賞は『天才作家の妻 40年目の真実』のグレン・クロースが受賞している。

映画の部のミュージカル・コメディー部門では『グリーンブック』が作品賞を、『Vice(原題)』のクリスチャン・ベールが主演男優賞、『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞した。また、部門分けのない助演賞はレジーナ・キングが助演女優賞を、マハーシャラ・アリが助演男優賞に輝いた。

続いて、テレビの部のドラマ部門では『ジ・アメリカンズ』が、ミュージカル・コメディー部門では『コミンスキー・メソッド』が作品賞を受賞。ドラマ部門で『ボディガード -守るべきもの-』のリチャード・マッデンが主演男優賞、『キリング・イヴ/Killing Eve』のサンドラ・オーが主演女優賞を獲得した。ミュージカル・コメディー部門では『コミンスキー・メソッド』のマイケル・ダグラスが主演男優賞、『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハンが主演女優賞を受賞している。

なお、日本の是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞で、細田守監督の『未来のミライ』がアニメ映画賞で候補になっていたが、メキシコの『ROMA/ローマ』が外国語映画賞を、『スパイダーマン:スパイダーバース』がアニメ映画賞を受賞する結果となった。

今回はカナダ人女優のサンドラ・オーとコメディグループ「ザ・ロンリー・アイランド」のアンディ・サムバーグが司会を務めて、授賞式を盛り上げた。また、テイラー・スウィフトがプレゼンターとしてサプライズ登場する場面も話題になった。

第76回ゴールデングローブ賞映画部門 主な受賞結果は以下の通り

▼主演女優賞(ドラマ部門)
ニコール・キッドマン『Destroyer(原題)』
グレン・クロース『天才作家の妻 40年目の真実』★受賞
レディー・ガガ 『アリー/スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
ロザムンド・パイク『A Private War(原題)』

▼主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)
エミリー・ブラント『メリー・ポピンズ リターンズ』
オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』★受賞
エルシー・フィッシャー『Eighth Grade(原題)』
シャーリーズ・セロン『タリーと私の秘密の時間』
コンスタンス・ウー『クレイジー・リッチ!』

▼助演女優賞
エイミー・アダムス『Vice(原題)』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
クレア・フォイ『ファースト・マン』
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』★受賞
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』

▼主演男優賞(ドラマ部門)
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
ウィレム・デフォー『At Eternity’s Gate(原題)』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』★受賞
ルーカス・ヘッジズ『Boy Erased(原題)』
ジョン・デヴィッド・ワシントン『ブラック・クランズマン』

▼主演男優賞(ミュージカル・コメディー部門)
クリスチャン・ベール『Vice(原題)』★受賞
リン=マニュエル・ミランダ『メリー・ポピンズ リターンズ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』
ロバート・レッドフォード『The Old Man & The Gun(原題)』
ジョン・C・ライリー『Stan & Ollie(原題)』

▼助演男優賞
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』★受賞
ティモシー・シャラメ『Beautiful Boy(原題)』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
サム・ロックウェル『Vice(原題)』

▼作品賞(ドラマ部門)
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』★受賞
『ビール・ストリートの恋人たち』
『アリー/スター誕生』

▼作品賞(ミュージカル・コメディー部門)
『クレイジー・リッチ!』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』★受賞
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『Vice(原題)』

▼監督賞
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』★受賞
ピーター・ファレリー『グリーンブック』
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
アダム・マッケイ『Vice(原題)』

▼外国語映画賞
『Capernaum(原題)』(レバノン)
『Girl(原題)』(ベルギー)
『Never Look Away(原題)』(ドイツ)
『ROMA/ローマ』(メキシコ)★受賞
『万引き家族』(日本)

▼アニメ映画賞
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『スパイダーマン:スパイダーバース』★受賞
『インクレディブル・ファミリー』

(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)