1月6日、ペルーの首都リマで第41回ダカールラリーの走行開始に向けて車検やポディウムセレモニーが行われ、全クラス合計334台の車両、541名の競技参加者が顔を揃えた。
年初恒例のイベントであるダカールラリー。2019年の第41回大会は史上初のペルー単独開催となり、1月6~17日の間に全10ステージ、総走行距離5541kmで争われる。
総合優勝を争う四輪部門では、ミニを使うX-raidに2018年大会覇者であるカルロス・サインツのほか、ステファン・ペテランセル、シリル・デプレの元プジョーワークスドライバーが集結し、大会制覇を狙う。
また、同じくプジョーから参戦していたセバスチャン・ローブはプライベーターとしてプジョーのワークスマシンだった3008DKRをドライブ。自身初のダカール制覇に挑むほか、TOYOTA GAZOO Racing SAからはナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)も総合優勝に挑む。
そのほか日本勢ではチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)が市販車部門6連覇に挑むほか、日野チーム・スガワラも新型日野レンジャーを投入するなど体制を強化してクラス10連覇を目指す。
二輪部門については、ホンダのワークスチームであるモンスター・エナジー・ホンダ・チームが直近2大会を制しているKTMをはじめとするライバルに挑む。
走行を翌日に控えた6日、リマでは車検とファンを前にしたセレモニーなどが行われ、第41回大会に参戦する全参加者が続々と登場。会場に集まったファンから声援を浴びた。
活動を終了したプジョーからX-raidへ移籍し、通算14回目のダカール制覇に挑むペテランセルは「去年優勝したときと、事前準備の方法は変えていない」と大会制覇への意気込みを語った。
「マシンとキャラクターを時には手なづけ、時には自分自身を合わせていかなくてならない。ダカールラリーは身体的にも精神的にも大きなチャレンジになるんだ。ドライバーだけでなくチーム全体にも大きな負担がかかるから、勝利は格別の満足感をもたらすんだよ」
6日には飛行機と並走するデモンストレーションも披露したローブは、「いくつかのチームが優勝候補だと思うけど、僕たちもその仲間入りを果たしていると思いたい」とコメントしている。
「砂丘を走るのは大好きなんだ。過去3年間のダカール参戦で学んだことはひとつも忘れていないし、今も勝利への思いは強いままだ」
第41回ダカールラリーの競技初日となる現地7日には、リマからピスコへ向かう総走行距離334km(ステージ距離84km)のステージ1が行われる。