IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの公式テスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”の最終日が1月6日、デイトナ・インターナショナル・スピード・ウェイで行われ、連日トップタイムを記録しているマツダチーム・ヨースト勢が3日目も最速ラップを刻んでテストを締めくくった。
前日に引き続き晴天に恵まれたデイトナ。1月24~27日に行われる開幕戦デイトナ24時間に向けた最終調整の場となる今テストの3日目は、最高峰カテゴリーのDPiをはじめ、LMP2、GTル・マン(GTLM)クラスを対象とした2回のテストセッションに加えて、本戦で使用するピット位置を決定する“予選”が実施された。
予選を前にして行われた午前のセッションでは、ハリー・ティンクネルがドライブするマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pが1分34秒224というトップタイムをマークすると、僚友77号車マツダDPiが0.392秒差で続いた。
3番手には元F1ドライバーのフェリペ・ナッセを擁する2018年王者、ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rが入り、ファン・パブロ・モントーヤのドライブで6番手タイムを記録したアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05までが1分34秒台のタイムを並べている。
■マツダの2台だけが1分33秒台入り
テスト最終日も好調を維持するマツダ勢は、ピットガレージセレクションの意味合いを持つ予選でも抜群のスピードを披露。最速ラップを刻んだ77号車マツダDPiのオリバー・ジャービスは、計測2周目に1分33秒848というタイムでジョーダン・テイラー駆るコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックを上回ると、翌周には自己ベストを更新する1分33秒398をマークしてみせた。
これに続いたのはティンクネルの55号車マツダDPiで、マツダ勢がトラックレコード(非公式)を更新するタイムで見事ワン・ツー。戦略上有利に立てる1コーナー寄りのピットガレージ使用権を獲得した。
マツダの2台に続いたのは、リッキー・テイラーがアタックを担当したアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiだ。なお、タイムは1分34秒261とトップから0.838秒引き離された。
4番手以下は昨年のデイトナ24時間ウイナーであるマスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.Rを先頭に、31号車キャデラックDPi、10号車キャデラックDPi、6号車アキュラDPi、50号車キャデラックDPiを走らせる新参のユンコス・レーシングというトップ8に。コア・オートスポーツの54号車ニッサンDPiはオーナードライバーがステアリングを握ったこともあり、クラス最後尾の11番手に留まっている。
■予選最後尾のニッサンDPiが最終セッションでトップタイム
DPiクラスと同時に行われたLMP2クラスの予選では、PR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソンが1分35秒930で首位を奪取した。2、3番手にドラゴンスピードの81号車、18号車オレカが続き、パフォーマンス・テック・モータースポーツの38号車オレカがクラス最後尾となった。
欧米の5メーカーが参戦するGTLMクラスは、前日までフォードとポルシェが速さをみせていたなかで、ヤン・マグヌッセンのドライブで1分42秒651をマークしたコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rがトップに。
これにフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの67号車、66号車フォードGT勢が僅差で続き、4~5番手にはポルシェGTチームの912号車と911号車が入っている。
最終セッション7は出走しないチームもあるなかで、ロイック・デュバルがステアリングを握った54号車ニッサンDPiが1分35秒176でタイムシートの最上段を埋めた。
55号車マツダDPiが2番手に入り、オレカ07からキャデラックDPiにマシンをスイッチしたJDCミラー・モータースポーツの85号車キャデラックが初のトップ3入りを果たしている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦『ロレックス・デイトナ24時間』は1月24~27日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される。決勝レースの模様はJ SPORTS/J SPORTSオンデマンドで中継される予定だ。詳しくはJ SPORTSの公式ページ(https://www.jsports.co.jp/motor/daytona/)まで。