トップへ

“ペコロスの母”が『愛のカタチ』とコラボ MVに「心が温かくなりました」の声

2019年01月06日 18:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

映画『ペコロスの母に会いに行く』2013年の舞台挨拶にて(後列:岩松了、加瀬亮、一青窈、前列:赤木春恵さん、森崎東監督)
認知症の母親の介護体験をもとに描いた『ペコロスの母に会いに行く』の作者・岡野雄一さんが、海蔵亮太が歌う『愛のカタチ』のミュージックビデオでキャラクターデザインと監修を担当している。海蔵が新年1月4日にSNSで「まさかのコラボレーション?!」「素敵な漫画とコラボさせていただきました! 僕がちょっと出てて嬉しい そして可愛い。笑」とMVを紹介したところ、フォロワーから「コラボ最高♪ とても温かみのある素敵な絵を描かれる方ですね…」「あたたかくて 切なくて 泣けそうで…色々な感情が入り混じって 動画を見させていただきました」と反響があった。

【この記事の動画を見る】

『愛のカタチ』はシンガーソングライターの中村つよしがアルツハイマー病を患った祖母を母とともに介護した体験をもとに書いた楽曲で、2009年に全国リリースされ話題になった。

それからおよそ10年を経て、2016年にカナダで行われたカラオケの世界大会で優勝経験を持つ海蔵亮太が2019年1月23日にリリースするCDアルバム『Communication』で『愛のカタチ』をカバーしたものだ。

岡野さんによる漫画『ペコロスの母に会いに行く』は、62歳の漫画家・ゆういち(愛称ペコロス)が89歳の母・みつえと過ごす日々を描いており、認知症の症状が出はじめたことでグループホームに入居した母との会話を中心に物語が進んでいく。認知症をテーマにしながらユーモラスな描写や感動する場面も多く、時にはゆういちがショックを受けるような出来事もあって介護の難しさを思わせる作品だ。

2013年には映画化され、昨年11月29日に94歳で他界した赤木春恵さんが母・みつえ役で主演、ゆういち(ペコロス)役を劇作家・演出家で俳優の岩松了が務めた。

漫画のモデルになった岡野光江さんは2014年8月24日に老衰により91歳で亡くなったが、岡野雄一さんは両親との思い出を中心に描いた続編『ペコロスの陽だまりの時間』を新聞に連載している。

『愛のカタチ』のMVにはその岡野さんと両親を思わせるキャラクターが登場しており、歌の世界観と相まって引き込まれるような映像となった。

1月3日にYouTubeに公開されると、「岡野さんのほのぼのとした絵柄と、海蔵さんの優しい歌声がマッチしていて、最高のMVでした」「心が温かくなりました」「よかやん♪涙 落としたよ」といった感想が寄せられている。



(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)