ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、これまでF1のキャリアのなかで最高のチームメイトにジェンソン・バトンの名をあげたが、純粋なスピードの面ではロマン・グロージャンが上回ると考えている。
マグヌッセンは2014年にマクラーレンからデビューし、バトンのチームメイトとして1年を過ごした。当時ルーキーだった彼は、2009年にチャンピオンに輝いたバトンが126ポイントを獲得したのに対して55ポイントと、成績で大きく下回った。
「人間性、相性、ラップタイムといった全体的なパッケージとして見ると、ジェンソンはこれまでで最高のチームメイトだった。けれども、ロマンがジェンソンよりも速いことに疑いの余地はない」とマグヌッセンはBTに対し語っている。
「すべてが上手くいっているときのロマンの1ラップは、桁外れに速い」
確かに2018年、グロージャンは予選で素晴らしいタイムを記録している。
「それに勝つことができたら、僕にとっては大きな意味がある。もしも大規模チームが注目しているとしたら、何かしらの意味があるだろう。でも僕は、自分自身をそんなふうに売り出しているつもりはない」
2018年シーズン序盤、グロージャンはハースとともに難しいスタートを切った。彼の努力はミスによって台無しになることが多かったのだ。しかし夏ごろからは熱心に仕事に取り組み、チームメイトとのパフォーマンス差を埋めてきた。
「ロマンは困難な時期を乗り越えて戻ってきた。まるで僕が後退したかのように見えたかもしれないね。けれどもそうではないんだ。彼はただ、自分の最高のレベルへと戻ってきただけだ」とマグヌッセンは言う。
「アップデートがあって、ロマンが自分にとてもよく合ったマシンを手に入れたことは明らかだ。全体的に良くなったけれど、ロマンと違って僕は以前のものでも乗りこなせていたよ」
「実際、ロマンにとって何がそれほど大きな違いになったのかを理解することが、難しいほどだった」