マクラーレンのCEOを務めるザック・ブラウンは、2018年のF1でチームが達成した商業的な伸び率は、2019年にも同じレベルを維持できると予想している。
マーケティングとスポンサーシップの領域に知見を有するブラウンが2016年末にマクラーレンに加入し、その後代表にも任命されたことは、収益面でのチームの成長を大きく促すための方策と見られていた。
ブラウンによると、2018年中にマクラーレンと契約したパートナー企業の数は多くはないものの、収益額はうまく増やすことができたのだという。
イギリスのRaceFans.netは「2018年、我々は順調な進歩を遂げることができた」というブラウンの発言を引用した。
「収益目標の数字は達成した。レースにおけるチーム強化策としての“復活への道”(計画)と同様に、我々は企業パートナーを増やすべく商業面でも同様に“復活への道”があるのだ」
「この1年間で、他のどのチームやレースシリーズと比べても多くの新規パートナーを獲得できたと考えている」
「様々な一流ブランドと長期の関係を結んだ。『デル・テクノロジーズ』や『ペトロブラス』、『FXプロ』などだ。2019年にも同じレベルのパートナーたちと同じくらいの数の契約に至るだろうと予想している」
ブラウンはまた、マクラーレンとしてタイトルスポンサーを探すことはないという自身の考えを繰り返し述べた。タイトルスポンサーという概念がマクラーレンのブランド価値を希薄化する要因にもなり得るからなのだという。
「こちらから積極的にタイトルスポンサー獲得には動いていない。一方でいわゆる主要パートナーについては、獲得を目指して積極的に活動している」とブラウンは付け加えた。
「つまり我々としては当然、最高レベルのパートナーが欲しいと考えてはいるが、マシン上でどの程度目立つのかという観点から言えば、適正なパートナーシップにならない限りは、どんなブランドであれマクラーレンの横に配置しようと思わないということだ」
「なぜなら、結局のところ我々はマクラーレンであり、マクラーレンという名前であり続けるからだ。一流のブランドは名前を変えようなどと考えないだろう。だからこそ、パートナーシップは適正なものでなければならないのだ」
「商業的な面ではチームの現状に満足している。そしてもちろん、レースにおいて今までよりも良い成績を出せれば、チームのスタッフ採用計画を進めるうえでも効果があるだろうからね」