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「バの音楽事情」第10回 バーチャルYouTuber総集編(後半)富士葵ら全19組

2019年01月04日 12:52  リアルサウンド

リアルサウンド

 バーチャルYouTuberの音楽シーンを楽曲紹介という形で追っていく、「バの音楽事情」第10回後半。前回に引き続き、2018年のバーチャルYouTuberにおける音楽の中でも、筆者が特に気になったものをアーティスト単位で総ざらいしていく。


(関連:「バの音楽事情」第10回 2018年のバーチャルYouTuber総集編(前半)


・MonsterZ MATE
 狼男のアンジョーと吸血鬼のコーサカによる二人組のバーチャルYouTuber兼アーティスト。普段から自分たちがバズってないことをネタにして来たが、最近『Vtuber紅白歌合戦』がきっかけでついにバズった。コーサカは「高坂はしやん」として音楽イベント『VIRTUAFREAK』にも出演している。


・天神子兔音
 バーチャルYouTuberとしてはかなり早い時期である7月にオリジナル楽曲「フーアーユーなんて言わないで」を公開。キャラクターデザインは涼宮ハルヒでもお馴染みのいとうのいぢである。


・Alt!!
 3人組バーチャルアイドルグループ。現在までに2曲のオリジナル楽曲を投稿し、2018年12月30日には初のワンマンライブを開催。大盛況のうちに幕を閉じた。


・Hop Step Sing!!
 こちらも3人組バーチャルアイドルグループ。Gugenkaとの共同で製作されたVRミュージックビデオのクオリティが凄まじいので、VR機器を持っている方には絶対に視聴してもらいたい。


・YuNi
 バーチャルシンガーとして活動中。初のオリジナルソング「透明声彩」で著名なトラックメイカーであるYUC’eを起用。VARKで行われたVRライブでは新曲「Winter Berry」を披露した。


・東雲めぐ
 元はバーチャルSHOWROOMerの女の子だったが、バーチャルYouTuberとしてのデビューも果たした。オリジナル曲である「ぐみのうた」は振り付け動画も公開されており、子供からの人気も高い。


・富士葵
 歌うま系バーチャルYouTuber。えのぐと同じレーベルであるUNIVERSAL MUSIC JAPANからメジャーデビューを果たした。現在の姿になる前にはクラウドファンディングを行っており、2000万円以上の支援を集めている。


・GEMS COMPANY
 スクウェアエニックスが運営する、総勢12名のバーチャルアイドルグループ。作曲にはMONACAが参画するなど、クオリティはガチ中のガチである。


・まじかるどーる
 UUUMに所属するバーチャルYouTuber。最初は二人だったが、徐々に新メンバーが増えて現在は5人である。YouTuber的な動画投稿が多い一方で、アイドルとしての楽曲も定期的に公開している。


・薬袋カルテ
 個人バーチャルYouTuberの中でも凄まじい人気を誇る一人。世界観を織り込んだストーリー展開も魅力。つい最近3D化を果たした。


・エルセとさめのぽき
 突如として現れた、深海に住むバーチャルYouTuber。1本目の動画から「BLUE」のオリジナルMVを投稿し、11月には「スローダンス」のMVを公開した。なぜかさめのぽきがやたらとTwitterで人気がある。


・ぽんぽこ
 ピーナッツくんと共に活動を続けるバーチャルYouTuberであり、『ぽんぽこ24』という24時間生放送の大型企画を2度行った。3D化に際し、n-bunaが作曲を担当したオリジナル楽曲を公開している。


・おめがシスターズ
 二人組の歌うま系バーチャルYouTuber。かしこまりと同様に、普段はYouTuberとしてネタ性に富んだ動画を投稿している。二人揃って歌が異常に上手く、歌ってみた動画の人気が特に高い。


・海月ねう
 かなり初期の頃から活動している自称7歳のバーチャルYouTuber。イラスト、モデリング、動画制作などほぼ全ての作業を自身でこなしている生粋のクリエイターである。オリジナル楽曲「jelly girl」は筆者が選ぶ2018バーチャルYouTuber楽曲大賞だ(ごく私的な意見です)。


・花譜
 2018年10月に彗星の如く現れたバーチャルシンガー。唯一無二の儚い歌声はバーチャルがどうとか関係なく必聴である。クリエイティブスタジオ『THE MOON STUDIO』によるオリジナルストーリー『KOTODAMA TRIBE』ではテーマソングを担当している。


・AZKi
 カバー株式会社が運営するバーチャルシンガー。12月23日に行われた初の生放送にてオリジナル楽曲を発表し、さらに8ヶ月連続でのオリジナル楽曲リリースも決定している。


・ココロナキ
 同人サークルPixxel Perfectがプロデュースするバーチャルアイドル。音楽に特化した活動をしており、デビューしてすぐにSoundCloudにてオリジナル楽曲を公開。MP3にてアルバムを頒布した。


・夢追翔
 にじさんじのバーチャルライバー。フリーターのバンドマンである。にじさんじメンバーの中では稀な作曲ができる存在で、生放送と並行してオリジナル楽曲ならびにBGMなどを投稿する稀有な存在。


・銀河アリス
 株式会社バルスが運営するバーチャルYouTuber。地球を侵略しに来たらしい。2018年12月にオリジナル楽曲「Someday Someday」を公開したが、その後突如としてTwitterがバグり始めた。心配である。


 ということで筆者が2018年気になったバーチャルのアーティストをまとめて紹介した。これでも紹介しきれなかったアーティストがまだまだいることが想定外であった。バーチャルYouTuberという箱の中での音楽文化は、筆者が思うよりずっと速いスピードで動いているのかもしれない。(じーえふ)