2018年限りでF1キャリアにいったん区切りをつけたフェルナンド・アロンソの軌跡をたどるShots特別編。今回はルノー、マクラーレン時代を熱田カメラマンの写真とともに振り返ります。
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フェルナンド・アロンソ選手に僕がなぜ惹かれるのか。
結局、2018年までに17シーズンを戦ってきたのを僕が病欠した1戦を除いて全て見てきて、その積み重ねた印象です。
具体的に言うと、、、
写真を撮っていて喜怒哀楽がわかりやすく非常に外から見ていてその時の調子がわかりやすい。
予選のアタックラップの速さがその時のチームメイトと比較して圧倒的に速く感じることが多々あった。
レースでの駆け引きなどさすがと思わせるレース内容など……
そもそも、僕のF1を撮り続けたいというモチベーションは、思い入れることができるドライバーを決めてそのドライバーを中心に撮影することの繰り返しなんです。
最初はアイルトン・セナ選手、片山右京選手、ジャン・アレジ選手、ミハエル・シューマッハー選手、ミカ・ハッキネン選手、佐藤琢磨選手、小林可夢偉選手、フェルナンド・アロンソ選手などなど……
その決め方は、無理やり決めるのではなく自然とそうなっているものです。
だから、レース全体を見て報道がどうのとか、順位がどうのとか記録がどうのなどは、極端に言えばどうでもよくて(とは言いつつ抑えとしてはもちろん撮ってはいますし、その順位などで撮影できる絵が決まる時などは意識はしますけどね)、僕が個人的に気になっている選手を中心に撮影を組み立てています。
そうでもしないと、いくら刺激的なF1の世界とは言え、次から次へとレースを追いかけ時差ボケ連続の旅をし、疲れも蓄積してくるうちに、レースそのものにマンネリを感じ始めたら撮影への意欲は続かなくなると自己分析するわけです。
撮影に対するモチベーション維持の僕なりの方法が、好きな選手を追いかけるという事なんです。
モナコのトンネルに入る直前。
現在は防潮壁ができていて、海は絵になっているし、ここからの撮影はできなくなっています。
ガレージの中から双眼鏡で何を見ているのか???
可愛い女子だね、絶対!
2005年、サンマリノGP。
右手の3は、3連勝の3!
後ろのシューマッハー選手とテールtoノーズの首位争い繰り広げました。
表彰台でその激闘を讃え合うふたり。
首位争いが違うチームのドライバーで繰り広げられるってF1じゃ非常に珍しい事。
そういう意味では、面白い時代でしたね。
2005年、地元スペインGPでは2位入賞、アロンソファンに埋め尽くされた観客席に挨拶。
ブラジルGPで3位に入り、チャンピオン獲得!
いい顔してます。
2006年カナダGP。
2年連続チャンピオン獲得!
この時の雰囲気としては、アロンソ選手の時代が来るのかも!って感じだったんだけども……
2007年ゼッケン1を付けてマクラーレンに移籍したアロンソ選手。
第2戦マレーシアGPで優勝、最終戦までチャンピオン争いをするものの、マクラーレン内部で新人のルイス・ハミルトン選手との扱いや、スパイゲート事件などゴタゴタの中、選手権は3位となる。
銀色に輝くマクラーレンは、フォトジェニックだった。
ほとんどのドライバーは、チーム内でナンバー1待遇を望むものだし当然でもあると思う。
でも、当時のマクラーレンはハミルトン選手推しである事に違いなく、それはアロンソ選手には耐えられなかったという事でしょうね。
結果、アロンソ選手はマクラーレンに嫌気がさし、3年契約を無しにして2008,2009年はルノーへ戻るも、戦闘力は厳しかった……
特別編Shots!その3に続く