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『3年A組』『十二人の死にたい子どもたち』は“スター候補”だらけ? 2作品の若手俳優を一挙紹介

2019年01月04日 08:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2018年にブレイクを果たした若手俳優といえば、NHKのドラマ『女子的生活』や連続テレビ小説『半分、青い』と日本テレビ系列『トドメの接吻』に、主演映画も2本公開された志尊淳が真っ先に思い浮かぶ。毎年10代から20代前半にかけての若手俳優が大きな注目を集めることになる映画・テレビドラマ界隈であるが、2019年はその有力な“スター候補”たちがいきなり1月から、2つの作品でしのぎを削る。


参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/12/post-299854.html”>永野芽郁が『半分、青い。』で見せた10代ヒロインの根性 視聴者を巻き込んだ鈴愛のエネルギー</a>


 まずは1月6日から日本テレビ系列日曜ドラマとして放送される『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)だ。ついこないだまで制服を着ていたはずの菅田将暉が高校の先生役を演じるというだけで感慨深いのだが、若手俳優の登竜門である「仮面ライダー」を経て、『35歳の高校生』などで若手俳優が入り混じる“群雄割拠”型の学園モノを経験し、そして『あゝ、荒野』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いたのだから、これからの若手俳優を率いる立場としてはぴったりだ。


 肝心の生徒役には『半分、青い』で朝ドラヒロインを経験し、それ以来初のヒロイン役となる永野芽郁。“キラキラ”系の学園恋愛映画をはじめ『帝一の國』や『僕たちがやりました』(フジテレビ系、関西テレビ)、『こえ恋』(テレビ東京系)と学園モノを経験している永野ではあるが、今回の作品のような“群雄割拠”型の学園モノは意外にも初めて。生徒役の中心として、朝ドラヒロインという格の違いを見せつけられるかが大きな鍵となるだろう。


 また、2018年に脚光を浴びた今田美桜をはじめ、GENERATIONS from EXILETRIBEの片寄涼太に『義母と娘のブルース』(TBS系)でポテンシャルの高さを発揮した上白石萌歌、出演作が後を絶たない川栄李奈に福原遥と、いずれも主演を張っても遜色のない顔ぶれが揃う。さらには『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)で今田と共演した鈴木仁、『チア☆ダン』(TBS系)で共演した箭内夢菜と堀田真由といったような再共演のケース。そして「ようかい体操第一」で一世を風靡したDream5のメンバーとして活躍していた大原優乃と日比美思の共演という注目ポイントも。


 中でも目が離せないのは、2019年夏に公開される新海誠監督の最新作『天気の子』のヒロイン役に抜擢され、間違いなく2019年を象徴する存在になる新星・森七菜だろう。他にも子役時代から活躍を続け、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の演技で注目を集めた萩原利久や、Netflixドラマ『宇宙を駆けるよだか』や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で確かな演技力を披露してくれた富田望生。そして『あの頃、君を追いかけた』に出演した佐久本宝に、『恋のツキ』(テレビ東京系)の神尾楓珠。さらに現役Seventeenモデルの横田真悠に現役ニコラモデルの秋田汐梨と、枚挙にいとまがない。


 一方で、1月25日から公開される映画『十二人の死にたい子どもたち』はさらに強力な顔ぶれが揃う。日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞している杉咲花を筆頭に、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜といった“群雄割拠”型学園モノをリードしてきた面々に、新田真剣佑と橋本環奈。さらに天才子役として注目を集め『虹色デイズ』でヒロインを好演した吉川愛に、『3年A組』にも出演する萩原利久、『ハイキュー!!』の舞台で活躍してきた渕野右登。『3年A組』が若手ブレイク候補生を選抜する作品であるとすれば、こちらは2019年を引っ張っていく若手俳優を決める“決勝戦”となるに違いない。


 かたや学園を舞台にした物語、もう片方は廃病院に集まった若者たちを描く物語。その違いはあれど共通していることは、どちらも基本的に閉ざされた空間で展開していくことだろう。従来の学園ドラマのように同世代の中でいかにして目立つことができるかということよりも、より確かな演技力が要求されるシビアな環境がもたらす緊張感は、きっと演技を通しても伝わってくるはずだ。いずれにしても2019年、さらにその先を見据える上で、この2作品を決して見逃すことはできない。 (文=久保田和馬)