説教をされると、大抵の人は恥ずかしくなったり、凹んだりする。社会人になって説教を食らう頻度が最も高いのは職場。上司からの叱責は、中でもよくあることだろう。が、時として上司からの説教にまるで動じず、聞き流している奴もいる。
先日、2ちゃんねるに「職場で説教されてもケロッとしてる奴」というスレッドが登場していた。スレ主は「大人の男に説教されるとキッツいわ 社畜メンタル強すぎやろ」と書き込んでいる。(文:松本ミゾレ)
「辞めるとき『パワハラ』って騒ぎまくろうって考えると気が楽」
「社畜=大人の男にキレられても動じない存在」という見方は一面的だと思うけど、ともかく大抵の社会人は、上司に怒られればそれなりに深刻に捉えることは間違いない。さて、それではたまに見かける、叱責されてもケロリとしている社会人。彼らはどうしてそんな心持ちでいられるのだろう。書き込みの中に、ヒントになりそうな意見をいくつか見つけたので紹介させていただきたい。
「辞めるとき『パワハラ』って騒ぎまくろうって考えると気が楽になる」
「次の仕事の事を頭で組み立ててると良いで。大体ワイに必要な言葉は最初しか言わんし。後はどうでもいい肉付けの話題をクドクド言ってるだけや」
「録音してるように振る舞うのもありや」
「でもコイツワイより弱いやん?って考えたらどうでもよくなる」
要は、こういう気持ちを持って、真正面から説教の内容を受け止めないことが大事なことなのだろう。いかにも自分は反省していますという態度で、心の中で別のことを考える。不誠実にも見えるが、一種の防衛策として覚えておいて損はない。
しょうもない叱責はスルーOK、ただし信頼できる上司からの説教はちゃんと聞こうね!
誰かに怒られる、キレられるといった状況って得てして、怒っている人間の地位や肩書きによって、ダメージの大小が変化する。普通は上司に怒られれば萎縮するものだけれど、自分がその上司を一切リスペクトしていない場合、説教をされようとまるで響かないこともあるんじゃないだろうか。
これは僕だけが考えていることではない話だろうけど、そういう信頼できない上司からの説教など、しょせんイチャモンレベルでしかない。まともに取り合うだけムダってもんだから、極力スルーでいいのだ。スレッドにも
「まあ言われる相手によるな。自分より明らかに凄くて尊敬できる上司なら反論はできない。でも全然自分が出来てないのに偉そうに言う相手は絶対許さないな」
という投稿があったけどまさにこの通り。相手の説教には「困らせてやろう」みたいな一匙の悪意も入っているわけだし、その悪意にいちいち全力で謝罪する必要はない。
ただ、中には本当にためになる話をしてくれる人もいるし、感情的に怒るのではなく「こういうことをすると、こういう問題が生じて、君を説教しなくてはならなくなる」と諭すタイプの上司もいる。こういうタイプの説教は、反発せずに受け止めることも大事だろう。たぶん後々、自分のためになる。