『連続ドラマW 絶叫』が3月24日からWOWOWで放送される。
葉真中顕の小説『絶叫』をドラマ化する同作は、秀才だった弟を溺愛する母親から愛されなかった寂しさを胸に秘め、淡々とOLとして暮らす平凡な女性・鈴木陽子が主人。借金を抱えた父親の失踪をきっかけに徐々に追い詰められた陽子が、生きるために保険金殺人に手を染めていく、というあらすじだ。
愛されたい、経済的に独立したい、自分を認められたいといった思いゆえに自分自身を苦しめ、転落していく主人公・陽子役を演じるのは尾野真千子。監督はドラマ『救命病棟24時』『医龍-Team Medical Dragon-』などの水田成英、脚本は『砂の塔~知りすぎた隣人』などの池田奈津子が手掛ける。
主演の尾野真千子は同作への出演にあたり「孤独を演じるのだと、ひとりぼっちを演じるのだと、心が痛くなりました。それでも何か1つでもその女性に共感できるものを探しながら関わってくださる皆さんと楽しく撮影できたらなと思います!」とコメント。
水田監督は「原作を読んだ瞬間『ああ、“陽子”は尾野真千子だ』と思った。読んでいるときは、尾野さんが演じる陽子で脳内再生されていた。だがきっと、現場では私の想像など飛び越えてくるのだろう。『連続ドラマW』での初監督で、この原作とキャスト...この上ない舞台を用意してくださったことに感謝すると共に、今からクランクインがとても楽しみである」と意気込みを語っている。
■尾野真千子のコメント
孤独を演じるのだと、ひとりぼっちを演じるのだと、心が痛くなりました。それでも何か1つでもその女性に共感できるものを探しながら関わってくださる皆さんと楽しく撮影できたらなと思います!
■葉真中顕のコメント
実は我が家は20年以上前のアナログ時代からWOWOWに加入している。ずっと親しんできたそのWOWOWで自作が映像化されるなんて、僥倖のひと言だ。しかも送られてきた脚本は鳥肌が立つほど完成度が高く、主演は尾野真千子さんだという。もう期待しかない。イチ視聴者としてただひたすら楽しみだ。
■水田成英監督のコメント
・『絶叫』の映像化について意気込み
ごく普通の一人の女がほんの些細な出来事をきっかけに、稀代の悪女へと変わり果てる。原作を読んで、女の変貌していく様、そのスピード感にまずは惹きつけられた。そして、この女を悪の道に絡めとる一人の男。この男の冷たい目を撮りたいと思った。二人のいびつな愛情を撮りたいと思った。人はどんな状況にあっても、最期の瞬間にやっぱり「生きたい」と心の底から叫ぶものかもしれない。動物的に。その「絶叫」の瞬間をしっかりと捉えていきたいと思う。
・原作やキャスト、「連続ドラマW」初監督に対する想い
尾野真千子さんとは、何度かご一緒しているが、原作を読んだ瞬間「ああ、“陽子”は尾野真千子だ」と思った。読んでいるときは、尾野さんが演じる陽子で脳内再生されていた。だがきっと、現場では私の想像など飛び越えてくるのだろう。「連続ドラマW」での初監督で、この原作とキャスト...この上ない舞台を用意してくださったことに感謝すると共に、今からクランクインがとても楽しみである。