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SUSURU TV.はなぜ楽曲でも人気? もこうを招いた新曲から考察

2018年12月28日 08:51  リアルサウンド

リアルサウンド

 SUSURU TV.が1年半ぶりとなる新曲「FANTASIC RAMEN feat.麺王”M”」を公開した。ラーメンYouTubeチャンネルとして高い人気を誇るSUSURU TV.。楽曲タイトル「FANTASIC RAMEN」は、まさにラーメンによって人生が“ファンタスティック”に変化したSUSURUならではだ。そして、同曲はこれまで以上に完成度が高い楽曲となっている。そこで本稿では、「FANTASIC RAMEN feat.麺王”M”」の魅力に迫りたい。


(参考:SUSURU TV、“毎日ラーメン健康生活”が間もなく1000日目 芸能人も虜にする魅力とは?


 SUSURU TV.は、大学時代に『ラーメン二郎』が好きだったSUSURUが2015年11月から動画投稿をはじめたもの。有名チェーン店から知る人ぞ知る名店まで、これまでにアップした動画は1000本以上。SUSURUの実況とともに紹介してくれるラーメンは、見ればお腹が空いてくるものばかりだ。


 “毎日ラーメンを食べる”というありそうでなかったSUSURU TV.のスタイルは、業界の内外で知れ渡っていく。さらに、東海オンエア、水溜りボンドなどYouTuberをはじめ、グッドモーニングアメリカ・たなしん、元セクシー女優・麻美ゆま、グラビアアイドル・小倉優香など幅広いタレントとコラボレーションし話題に。


 SUSURUは各地で開催されているラーメンフェスにも出演。ファンとの交流を大事にしているのも印象的だ。『ばんから担々麺 池袋本店』で行われたイベントでは、SUSURUが作ったラーメンをファンに振る舞うという企画もあるほど。ファンとの密な交流はSUSURUの代名詞なのだ。


 また、トップYouTuberたちがテレビやイベント出演の機会が増えてきた一方で、SUSURUは事務所に入ることなく自ら会社を立ち上げチャンネルを運営。そんな飾らない姿も人気のひとつになっているのかもしれない。


 学生時代にバンド活動を行っていた彼は、楽曲制作もするように。歌詞、ドラム、歌は全て自らで行い、その他の楽曲はSUSURU TV.チームが務めている。そんな自主制作からなるラーメンソングによって、さらに人気が増していく。


 ファン待望の新曲「FANTASIC RAMEN feat.麺王”M”」では、今回初めて外部からエンジニアを招きレコーディングを実施。ゲストボーカルには、“歌ってみた”でシンガーとしての実力を見せるもこう(麺王”M”)が参加した。もこうのハスキーな歌声は、伸びの良いSUSURUの歌唱とよく絡み相乗効果を生んでいく。そして銀杏BOYZを彷彿とさせる激しいバンドサウンドからは、楽曲に対する彼らの熱量がひしひしと伝わってきた。


 SUSURU TV.の楽曲は、青春パンクのような泥臭さとキラキラした雰囲気が特徴だ。YouTuberの楽曲といえばラップが主流であり、パンクサウンドはこれまであまり例がない。SUSURU TV.の楽曲は、YouTuber界の音楽幅を広げるものとなったのではないだろうか。


 “毎日ラーメンを食べる”という一見バカげた思いつきを3年以上続けてきた男の歌声は、熱量をぶつけるパンクサウンドに乗せることでより一層、等身大の楽曲としてリスナーの耳に届けられた。SUSURU TV.によるラーメンソングが人気コンテンツになった一番の要因は、ここにあるのかもしれない。


 SUSURU TV.は、1月20日に新木場STUDIO COUSTで行われる『PERFECT MUSIC presents PERFECT SUMMIT』に出演。神聖かまってちゃんやバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、アカシックらと共演するという。バンドやアイドルに混ざりSUSURU TV.がどういったパフォーマンスを見せてくれるのか、期待が高まるばかり。


 YouTuberとして独自の道を走っているSUSURU TV.。ラーメンだけでなくバンドとしての“これから”も非常に楽しみだ。


(馬場翔大)