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新川優愛、主演ドラマを通して考える“自分を好きになる方法” 「努力しているからこそ自信がつく」

2018年12月27日 16:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 本日12月27日の深夜に、尼神インター誠子×新川優愛W主演による『ブスだってI LOVE YOU』(テレビ朝日系)が放送される。


 テレビ朝日が若手クリエイターたちとタッグを組む本作。誠子演じる湯菜乃は、異性から全くモテない三十路前の女性で、一方の新川演じる美里は、美人で常に周囲から優遇されがちな24歳だ。湯菜乃は美里に対して強いコンプレックスを持っているが、ある日世界の“美的感覚”が真逆になり、それぞれの境遇が一変する。


 今回リアルサウンド映画部では新川優愛にインタビュー。本作の出演者とのエピソードについて、そして『いつまでも白い羽根』(東海テレビ・フジテレビ系)で初主演を務め、その後『星屑リベンジャーズ』(AbemaTV)、本作と3作のドラマの主演を務めた2018年を振り返ってもらった。


■「誠子さんは私にはないものを持っている」


ーー本作に出演することに決まってどうでしたか?


新川優愛(以下、新川):最初に企画書をいただいた時に、誠子さんもご出演すると聞いて、シリアスというよりはコメディで、テンポよく展開していくのかなと。そのあと台本を読んでみるとやっぱり面白くて。誠子さんはどんなふうに演じられるのかなと思うと、早く現場で会いたいという気持ちが湧いてきました。緊張も感じていましたが、ワクワクしていて楽しみというほうが強かったです。


ーー誠子さんとは、これまでにもバラエティなどで共演はあったのですか?


新川:何度か一緒の現場はありましたが、ちゃんとお話しさせていただく機会はなかなかなくて。今回がほとんど初めましてでした。“尼神インターの誠子”というテレビの中のキャラクターしか知らなかったのですが、誠子さんはとてもかわいらしい人でした。柔らかい話し方と人当たりで、雰囲気も優しくて。私にはないものを持っている方だなと思いました。


 芸人としての誠子さんは、ご自身でネタを書いているから、ネタのセリフを覚えられないというのはめったにないみたいなんですが、役者としてすでに活字になっているセリフを読んで覚えるのは本当にできひん、とおっしゃっていました(笑)。出演しないシーンでは、2人ですみの方でセリフあわせをすることもありましたね。


ーー誠也役の岡田龍太郎さん、ジュノン役の正名僕蔵さんなど、他の共演者のみなさんとのエピソードは?


新川:誠子さんと私も揃って4人のシーンはあまりなかったのですが、それぞれ2人ペアのシーンがあって、すごく新鮮でしたね。わちゃわちゃ賑やかな現場だったと思います。


ーー岡田龍太郎さんとは、昨年夏の『脳にスマホが埋められた!』(読売テレビ・日本テレビ系)以来2度目の共演ですね。


新川:久しぶりにお会いしました。岡田くんは変わらずお元気で天然で(笑)。


ーー天然なんですね(笑)。


新川:はい(笑)。美里と誠也が食事しながら会話するシーンあって。撮影の際、岡田くんのセリフからカットが始まる時に、私がひとつ前のセリフをかけてからカメラが回るんです。その私のセリフが「え、嘘?」という言葉だったのですが、岡田くんが「え、しそ?」って言ってから自分のセリフを言い始めて、カメラも回っていて(笑)。私は内心、え~置いてかないで! と思っていましたね。カメラが止まってから、「今のなに?」って聞いたら、岡田くんは真剣そうに、「『え、しそ?』って言いましたよね?」って。


ーー天然エピソードが(笑)。


新川:そのシーンは、美里と誠也が2人で話しているのを窓越しに見ている湯菜乃視点のシーンだったから、私たちの会話はあまり聞こえないのでセーフでした(笑)。


■「自分が今持っている力でできることを」


ーー作品の中で、美里がはっきりと「自分のことが好き」と言っているシーンが印象的でした。新川さんは美里に共感する部分はありますか?


新川:私自身は、自分の好きなところもあれば、「なんでこうしちゃうのかな……」って自分に対して思うところもあるのですが、美里もそうだと思うんです。自分の全部が最高! というわけでは決してなくて、ドラマではしっかりとは描かれていないけど、だらしない部分もある。でも、そこを意識して改善しようと努力しているのが美里です。毎日が完璧なわけではないけれど、努力しているからこそ自信がついて、自分を好きになれると思うんですよね。美里の「自分のことが好き」というセリフは、「私顔以外全部いいんです!」というわけではないと、私は思いました。私自身はまだ100%努力ができているわけではないので、美里を尊敬する部分もあります。


ーー新川さんは今、女優、モデル、バラエティ出演と多岐にわたる活動をされていますが、その中で芝居はどういう位置づけですか?


新川:そう聞かれることが何度かあるのですが、どのお仕事が自分の中で大きな比率を占めているわけでもなく、あまり意識したことがないんです。それがいいか悪いかはまだわかりませんが、決まったお仕事があれば、どんな種類のものであれ、自分が今持っている力でできることをするしかない。投げやりな意味じゃなくて、いろんなお仕事をやっていくことで見えてくるものもあるし、あとから思い出した時に、大変だったけどやってよかった、糧になっているなと思えるような働き方をしたいです。


ーー今年は主演作も多かったので大変でした?


新川:そうですね。でも終わると寂しいし、どの作品もオンエアを観ると楽しかったなと思い出が蘇ります。だからやめられないなと。こうやってお話をいただける限りは、自分のできることをやって続けていきたいなと、毎回思います。


ーープライベートで来年挑戦してみたいことは?


新川:来年は走ろうと思っていて。ジムに行くと、この3年くらい目標として公言していたんですけど、もうやめようと思って(笑)。周りも、いよいよこいつ行かないなっていう空気になっていて、自分も行かないと思うんです。人見知りもあって、トレーナーさんとうまく話せるのかと思うとちょっと憂鬱で……。一人で気ままに走ってみようかと。まずはスニーカーを買いに行こうと思っています。私、本当にインドアなので、がんばってスニーカーを買いに行こうと思って、玄関の鍵閉めてエレベーターに乗って1階に降りても、帰ってきちゃうんですよ(笑)。


ーーそれは結構重症ですね(笑)。


新川:そうなんです……。なので、まずは走るんじゃなくて、スニーカーを買うことが2019年の目標ですね(笑)。(取材・文=若田悠希)