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『ママレード・ボーイ』『honey』……恋に盲目な男女が輝く“キラキラ映画”が今年は豊作!

2018年12月27日 12:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 年々増え続ける、少女マンガを原作とした映画たち。2018年も豊作の年であった。大ヒットシリーズの完結編『ちはやふる -結び-』や、若手スターが一堂に会した『となりの怪物くん』、この12月には『春待つ僕ら』が公開され、昨年の公開本数をさらに上回ってきた。


 本稿では、「キラキラ映画」のベスト3を挙げていきたいのだが、この、ともすると揶揄する意味で使われがちな「キラキラ映画」というものを、個人的に定義づけてみるところから入っていきたい。まず、やはり多くの方が認識されているように、「少女マンガ」が原作であるということ。ほとんどの作品の主人公が女子高生であり、学園生活を舞台に、文字通りのキラキラとした恋愛模様を描いたものである。この時点で、物語に登場する人物たちと同じ世代(つまりはティーン・エイジャー)を主なターゲットとした、一部の作品に絞ることができるだろう。


 さらに、恋愛模様を演じる彼女(あるいは彼)たちが、それに対していかに盲目的であるかどうかだ。自らの欲したものを、なんとしてでも手に入れようとする姿勢が見られるかどうかを基点としている。目的遂行のためには、どんな犠牲もいとわない。そんなある種の“個人主義”こそが、「キラキラ映画」の“キラキラ”とした要素であり、魅力だと思えるのである。こういった側面が強く見える作品を、便宜上「キラキラ映画」と呼びたいのだ。