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WTCR:ヒュンダイがオフテスト実施。初TCRのキャッツバーグ「これまでのマシンとまったく違う」

2018年12月27日 11:31  AUTOSPORT web

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アルガルベ・サーキットを走るヒュンダイi30N TCR
2019年のWTCR世界ツーリングカーカップに4名のドライバーを送り込むヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマーレーシングがポルトガルにあるアルガルベ・サーキットでテストを実施。ここで初めてTCRマシンをドライブしたニッキー・キャッツバーグは「これまでドライブしてきたマシンとはまったく違うマシン」と初走行の感触を明かしている。

 シリーズ初年度となった2018年、ヒュンダイi30N TCRをドライブしたガブリエル・タルキーニがシリーズチャンピオンを獲得。ランキング2位に同じヒュンダイユーザーのイバン・ミューラーが続いた。

 また、チームランキングでもヒュンダイユーザーのMレーシング-YMRがトップ、BRCレーシングチームが2位に続き、ヒュンダイがシリーズを席巻している。

 2019年に向けて、ヒュンダイは2018年もWTCRを戦ったタルキーニとノルベルト・ミケリス、シリーズ前身のWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦していたキャッツバーグとアウグスト・ファーフスの4名にマシンを託す。

 アルガルベで3日間に渡り行われたテストには、ドライバー4名全員が参加。タルキーニとミケリスはマシンに加えられたアップデートのフィードバックを行い、キャッツバーグとファーフスはTCRマシン初ドライブを経験した。

「前輪駆動のレーシングカーを走らせたのは2006年以来のことだった」と語るのは、BMWワークスドライバーとしての顔も持つファーフス。

「それでもヒュンダイi30N TCRをドライブした1周目から快適さを感じたし、プッシュすることもできた。僕が走る前にガブリエル(タルキーニ)とノルビ(ノルベルト・ミケリス)が走行していたから、マシンのバランスなどはある程度予想ができた」

「経験豊富なふたりのデータは本当に役立つものだった。また、個人的には自分がすばやくマシンに馴染み、速さを引き出せたことにも驚いているよ」

 WTCC参戦時はラーダやボルボをドライブしていたキャッツバーグは「初めてヒュンダイi30N TCRをドライブした時、これまでドライブしてきたマシンとはまったく違うタイプの1台だと思った」とTCR初走行をふり返る。

「ただ、ハンドリング特性などは昔ドライブしていたFFマシンと似ていた。パフォーマンスを引き出す走り方も変わっていないと思う」

「とにかく(車両開発を担当した)ガブリエルが素晴らしい仕事をしたことは間違いない。ヒュンダイと、そのカスタマーチームは強力なパッケージを生み出したんだ」

 ヒュンダイはオフシーズンの間もテストを進める計画で、年明け早々にも次回のテストを予定している。2019年のWTCRは4月5~7日のモロッコ大会で幕を開ける。