トップへ

ハレの日を祝う、奈良のお正月グルメとは

2018年12月26日 22:02  オズモール

オズモール

写真
◆【お正月グルメ】奈良県のお正月に欠かせない、柿なますや地酒で新年のお祝いを

お正月の食卓に並ぶ料理は、ひと口にお祝いごとと言っても、地方色が豊かに出るもの。奈良県では、特産品の柿を使った定番料理のアレンジレシピや貴重な吉野本葛入りのごま豆腐、ふくよかな甘みを感じられる地酒などが登場。その特徴や地元での味わい方を、日本橋にあるアンテナショップ「奈良まほろば館」のスタッフ、貝賀さんに聞きました。



「柿えくぼ」860円
お正月の定番・なますを特産品の柿で奈良流にアレンジ
奈良の特産品である柿は、大玉で甘みが強いことが特徴。「なかでも五條市では最盛期の秋に1日200トンが出荷され、市町村別の収穫量全国1位を誇ります。12月からは干し柿作りが始まり、奈良のお正月には欠かせない食材になります」と貝賀さん。

正月料理の定番であるなますを、ニンジンではなく干し柿を使って作り「柿なます」としていただくのが奈良流。大根と同様に千切りしたら、柿の甘さを活かしてお酢メインで味付けをすることがポイントに。干し柿をくるくると巻いたお菓子「柿えくぼ」(860円)ならロール状のためカットしやすく、柿なます作りに最適なのだそう。



「本葛豆富」430円
ハレの日を祝う、もっちりぷるぷる食感の本葛入りごま豆腐
特産品の吉野本葛を使ったごま豆腐は、奈良では正月などお祝いの席に登場するメニュー。これは懐石料理や精進料理のひとつでもあり、寺院の多い土地柄、地元に根付いた味覚なのだとか。

取れる量がわずかで貴重なことから「白いダイヤ」とも呼ばれる吉野本葛。3カ月以上の時間と手間をかけて手作りされている。店頭では、吉野本葛のコシのある食感とごまの芳醇な香りをたっぷりと感じられる「本葛豆富」(430円)を購入OK。食べる際には湯煎で5分間温めてから冷蔵庫で1時間冷やすことで、もっちり感をより楽しめるそう。お好みでワサビ醤油や味噌ダレをかけて召し上がれ。



12月~1月に数量限定販売の「屠蘇酒」760円
清酒発祥の地で造られる、長寿を願う屠蘇酒や幻の酒で乾杯
県外と同様、奈良でも正月三が日にお屠蘇を飲む習わしがある。桂皮や桔梗根など漢方が入った屠蘇酒は、新しい年の始まりに新陳代謝の滞りをスムーズにし、体を清めて長寿を願うという意味を持っているそう。

「奈良の菩提山正暦寺は日本清酒発祥の地と言われており、県内には多くの蔵元やお酒の神様が祀られている大神神社があります。県民にとって日本酒は身近な存在なのです」と貝賀さんが言う通り、屠蘇酒のほかにも奈良のお正月に日本酒は欠かせない。お店には、清酒の起源となった酒母「菩提もと」を使い復元した「三諸杉 菩提もと」(1852円)や、吉野杉が香る「たる樽」(1059円)など、ユニークな銘柄がラインナップ。

次のお正月は、奈良の特産品や地酒とともにおせち料理を味わってみては。