決勝日の優れたピットストップについては、2チームが抜きん出ていたが、DHLファステスト・ピットストップ・アワードを受賞したのは1チームだけだ。
完璧なピットストップを行うには、クルーの息の合った動きと正確さが物を言う。すべては切迫した勢いのなかで行われ、チームワークを最も視覚的に体現しているといえる。
もしひとつの異常や動作の遅れがあった場合、チーム戦略に混乱を引き起こし、最終的にはドライバーとチームの決勝レースを台無しにする可能性があるのだ。
世界選手権のすべてのラウンドで、DHLファステスト・ピットストップ・アワードは、クルーの重要な貢献に対し賞を授与している。彼らなしでは何事も達成されることはない。
F1の集計方法に準じたポイント方式を元に、DHLは各グランプリで最速ストップを行った上位10チームにポイントを発行した。
2018年はレッドブル・レーシングのクルーが、シーズンを通じての傑出した作業を表彰された。レッドブルは2018年シーズンを466ポイントを獲得して締めくくり、フェラーリには63ポイント、メルセデスには112ポイントの差をつけた。
しかし個別の最優秀パフォーマンスを達成したのはフェラーリだった。セバスチャン・ベッテルのSF71-Hを担当するクルーたちは、第20戦ブラジルGPでピットストップ1.97秒を記録したのだ。
しかしそれでも2017年のアゼルバイジャンGPでウイリアムズが達成した完璧な記録、1.92秒には0.05秒及ばなかった。