2018ロレックス・デイトナ24時間の参戦車両 年明け直後の1月4~6日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでシリーズ唯一の公式テストを実施するIMSAは、同テストのエントリーリストを公開した。
2019年に50周年を迎えるIMSA国際モータースポーツ協会。同団体が運営するウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)は、来シーズンも全12戦の開催が予定されている。開幕戦は1月24~28日に行われる伝統のロレックス・デイトナ24時間だ。
そんなWSCCは年に一度、新年を迎えた直後に公式プレシーズンテスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』をデイトナで実施するが、2019年も1月4~6日という日程で行われることがアナウンスされている。予定では4~5日が全クラス合同、6日はGTデイトナ(GTD)クラスを除いたDPi、LMP2、GTル・マン(GTLM)の3クラスによるテストとなる。
このテストにはWSCCにフル出場するチームはもちろんのこと、デイトナ24時間にスポット参戦するチームがほぼすべて顔を揃える。今回発表された暫定エントリーリストでは38チームから計47台が名を連ねた。
最高峰クラスのDPiは、LMP2マシンに自動車メーカーが自社ブランドをアピールするフロントマスクやボディカウル、エンジンなどを与え“オリジナルマシン”として挑むクラス。
2018年に前年から参戦するキャデラック、ニッサン、マツダにアキュラが加わり4メーカーの対決図ができあがったこのクラスでは、2連覇を果たしたキャデラックがJDCミラー・モータースポーツ、ユンコス・レーシングを陣営に引き入れ全6台に。
対するマツダチーム・ヨーストとアキュラ・チーム・ペンスキーは2台体制を維持。一方、テキーラ・パトロン・ESMの活動終了に伴い、コア・オートスポーツに所有権が移ったニッサンDPiが1台での出場となるものの、シリーズとしては過去最多となる11台のDPiマシンがデイトナを走行することとなった。
2018年までDPiと総合優勝を争っていたLMP2チームは、新設されたLMP2クラスから北米最高峰のスポーツカーシリーズに参戦することに。
デイトナでは2018年シーズンをLMP2カーで戦ったパフォーマンス・テック・モータースポーツとPR1・マティアセン・モータースポーツに加えて、WEC世界耐久選手権に参戦しているドラゴンスピードが2台体制での出場を発表。合計4台のオレカ07・ギブソンが出走する予定だ。
WEC/ル・マン24時間でもお馴染みのLM-GTE規定車で争われるGTLMクラスは、コルベット・レーシング、BMWチームRLL、リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)、フォード・チップ・ガナッシ・レーシング、ポルシェGTチームという常連5チーム、都合9台がエントリー。1月末の本戦ではさらに2~4台の追加される可能性もある。
もうひとつのGTクラスで、FIA GT3規定マシンが用いられるGTDクラスは、4クラス中最多となる26台が名を連ねた。この中には2017年から2台のアキュラNSX GT3を走らせるマイヤー・シャンク・レーシングや、3GTレーシングに代わってレクサスRC F GT3を投入するエイム・バッサー・サリバンも含まれている。
デイトナ24時間の行方だけでなく、2019年シーズンを占う上でも重要な走行機会となるロア・ビフォア・ロレックスは1月4~6日、本戦の舞台となるデイトナで開催される。ドライバー名を含むアップデート版エントリーリストは1月2日に公布される予定だ。