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MotoGP:FIM、即時施行の競技規則を発表。中断されたレースのリスタートに関する規則を明確化

2018年12月26日 14:31  AUTOSPORT web

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2018年シーズンのMotoGP最終戦バレンシアGPでは赤旗中断後にリスタートし、レース2が行われた。
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、電子会議でグランプリ・コミッションが協議して決定した競技規則を発表した。

 今回の発表でグランプリ・コミッションは、既存の規則をより明確にし、チーム、ライダー、放送局、および他のメディアの誤解を避けるために規則を変更したとしている。発表された競技規則は即時有効となる。

 主に変更となった箇所は中断されたレースのリスタート時に関する規則だ。

 中断されたレースのリスタート時、ファーストレースのリザルトをベースにグリッドポジションが決定される。このうち、トップから1周遅れだったライダーはピットレーンスタートに、トップと2周遅れだったライダーは再開後のレースには出走できないということになった。

 FIMが発表した競技規則の内容は以下の通りだ。

【競技規則(即時施行)】
■中断されたレースの順位
・例外事項
 チェッカーフラッグ掲示後に赤旗が出された場合、次の手順が採用される。

1)チェッカーフラッグを確認したライダーの暫定リザルトは当該レースの最終ラップ時点の結果を基に構成される。

2)チェッカーフラッグを確認していないライダーの暫定リザルトは、最終ラップ1周前の結果を基に構成される。

3)正式リザルトは上記ふたつの暫定リザルトを基に構成される。

 レース中断時、レースを戦う全ライダーが同一周回だった際に赤旗が掲示され、ピットレーンにいるライダーのなかでタイム計測ポイントを通過していない者がいた場合、そのタイムは全ライダーが最後にタイム計測を通過した時点のものから差し引かれる。

 また、マシンに装着されているトランスポンダーに不具合が発生していた場合は、最後にフィニッシュラインを通過した時点からの時間を最終リザルトから差し引く。

 赤旗掲示から5分以内に、ピットレーンに進入し、ピットレーン入り口のタイム計測ポイントを自身のバイクで通過していないライダーは結果から除外される。

■中断されたレースのリスタート
 中断されたレースのリスタート時、ファーストレースのリザルトをベースにグリッドポジションが決定される。

・トップから1周遅れだったライダーはピットレーンスタートとなる。
・トップと2周遅れだったライダーは再開後のレースには出走できない。