2018年シーズン限りで、F1での戦いからいったん離れたマクラーレンのフェルナンド・アロンソ。そのアロンソが立ち上げたファッションブランド『kimoa(キモア)』の一員として、元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.が加わった。
現在はフォーミュラEにパナソニック・ジャガー・レーシングから参戦しているピケJr.だが、2008年と09年にルノーでF1を戦っていた経験がある。そして、そのときのチームメイトがアロンソだった。
kimoaというブランドは、サーフィン、スケート、スノーボードなど、海に面した街で生活する人々をイメージして、アロンソとその友人たちによって設立されたブランドだ。服だけでなく、アクセサリーから小物まで幅広いアイテムを展開している。
kimoaは今回のピケJr.の参加を次のように説明している。
「ピケJr.とアロンソは、2008年と09年のF1でチームメイトでした。現在はピケJr.からパナソニック・ジャガー・レーシングからフォーミュラEに参戦し、一方のアロンソも2019年はインディ500に参戦しトリブルクラウンを目指して新たなチャレンジを開始します。つまり、ふたりはエキサイティングな場所で再び戦っているわけです」
アロンソは、元チームメイトの加入について、「ネルソンをkimoaファミリーに迎え入れることができてうれしい。彼は新しいメンバーというだけでなく、非常に特別なメンバーだ。僕たちはフォーミュラEで戦い続ける彼をサポートする。彼が僕たちと一緒に冒険を楽しんでくれることを確信している。絶対に降伏しないでほしい!!」と述べている。
ピケJr.は、08年のシンガポールGPで故意に自分のマシンをクラッシュさせた、いわゆる“クラッシュ・ゲート”事件について、チームの指示でやったと暴露したことで当時のルノー責任者のフラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズがF1界から追放となり(※後に裁判で和解)、ピケJr.自身も他カテゴリーへ活躍の場を移すことになった。そのときのチームメイトだったのがアロンソ。「絶対に降伏しないでほしい」というメッセージには、そんな過去の思いも込められているのかもしれない。
今回のkimoaの参加に際し、ピケJr.は、「フェルナンドは、F1史上最も才能のあるドライバーのひとりだ。僕は彼のレースに対する情熱を非常に尊重しているし、いくつもの共通点があると思う。 Kimoaファミリーに参加できることをとてもうれしく思っているよ。情報を公開するのを待ちきれないプロジェクトがいくつかあるから、今後も僕たちを見逃さないでね!」と語った。
https://vimeo.com/307542415