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「年末にカレンダー配るのはやめて」で意外な反響 「勤務先の業績がバレるカレンダー格差」との声も

2018年12月26日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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今年も残りわずか。年末恒例のあいさつ回りでカレンダーを配ったり貰ったりする人は多いだろう。筆者も会社務めだったころに保険会社や工務店などから頂いたが、必要なものをタダでもらえるのはありがたい。

しかし、皆が皆ありがたがるわけでもないようだ。12月18日の「はてな匿名ダイアリー」には、「年末にカレンダーを配る習慣は止めにして欲しい」と不満をもらす人がいた。

「無駄になる。必要な人だけが店で買えばいいと思う。一般家庭にカレンダーがいくつもあっても仕方ない」

それだけの短い文だったが、300以上のブックマークがつき様々なコメントが寄せられた。中でも印象的だったのが、「最近激減した」という声だ。(文:okei)

「年々1社また1社と廃業やら倒産で減っていく。今年はとうとう1社分」

企業が配るカレンダーは、お客さんが毎日見るモノで社名を宣伝できるというメリットがある。確かに一般家庭にやたらとあっても困るだろうが、ブックマークのコメントは「会社に来るカレンダーを歓迎する」人のほうが多かった。

例えば、「大きくて丈夫な紙はお絵かきや工作に重宝するため、子持ち社員がまとめて持って帰っていく」という声や、富士通の「世界の車窓から」など大手企業のセンスがいいカレンダーは人気、というコメントが出ていた。ものによってはメルカリなどのフリマアプリで売れることもあるようだ。

しかし、一番目立って印象的だったのは、「最近減ってしまった」という声である。

「毎年この時期は職場に多数の会社の人がカレンダー持ってきてくれて『こんなにいらねーよ』と思ってたけど、年々1社また1社と廃業やら倒産で減っていく。今年はとうとう1社分のカレンダーしかもらえず割と切ない」
「毎年いろんな会社からタダでもらってたのに、去年から急に数が減って、今年はとうとう2個にまで減ってしまい悲しい」

廃業だけでなく、デジタル化で紙媒体をやめたり、経費削減でカレンダー自体作らなくなったところもあるだろう。少なくて社内で取り合いになっているという証言もあった。

中には、「勤めている会社の業績がバレるカレンダー格差社会」と揶揄する人も。カレンダーが流行らなくなったのか、取引先自体が無くなったのか。突き詰めて考えると恐ろしい。

「カレンダー格差」は存在する?2月ごろ大量に捨てるという人も

一方で、「多すぎて困る」という人も存在する。立場上、知り合いからたくさんもらう、という人は2月ごろに大量に捨てているという。毎年そんな具合では確かに困る。

しかしたくさん貰うのは、その人や所属する会社が「有力なお客様」であることを表している。使わないカレンダーは処分が面倒ではあるが、コメントのなかには、「カレンダー全然ない…うらやましい…」という切ない声もある。まさかカレンダーで自分の景気の位置が知れるとは思わなかった。