FIAが2019年F1において、グリッド降格ペナルティのシステムを一部変更することを明らかにした。
2019年も引き続き、21戦のなかでパワーユニットの6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。また、15グリッドを超える降格を受ける場合は、グリッド後方からスタートすることが求められる。
ただ、2018年には、複数のドライバーが後方スタートのペナルティを受ける際には、新しいコンポーネントを早く使用した順でグリッドが決定されたのに対し、2019年には、予選順位に従うよう変更がなされた。
2018年の規則下では、後方グリッドスタートが決まっているドライバーは、できるだけ有利なグリッドを得るためにフリープラクティス1がスタートする15分前からピットレーンに並び、予選では最低限の走行しか行わないといった事態も見られていた。
こうした状況を見て、FIAは大量ペナルティを受けたドライバーたちの配置を決める規則を変更する意向であることはすでに伝えられており、先週FIAが発表した2019年レギュレーションにこの変更が盛り込まれていたことで、新規則導入が確実になった。
FIAが明らかにした変更点は第35.2 d)条で、そこには以下のように記されている。
「複数のドライバーがグリッド後方からスタートすることを求められる場合、予選順位に従って配置される」