トップへ

営業職の年収が高い会社ランキング1位サノフィ 「管理職になると年収900~1000万円まで上がる」

2018年12月25日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は12月3日、「営業職の年収が高い企業ランキング」を発表した。

本ランキングでは、「キャリコネ」のユーザーが投稿した情報をもとに、職種「営業」の平均年収(※)が高い企業をまとめた。

営業は、自社の製品やサービスなどの魅力をアピールして顧客に購入を促し、契約へと結び付ける職種だ。一口に営業といっても、法人営業、代理店営業、海外営業、ルートセールス、コンサルティング営業、企画営業など、さまざまな種類・呼び名の営業職が存在する。

また、ここでの「営業」には製薬会社のMR(メディカル・レプリゼンタティブ)も含んでいる。MRは、自社の医薬品に関する正しい知識を医師等に提供し、間接的に売上アップに貢献する職種。専門的な医療知識が求められるため、世間的にも年収が高いイメージがある。

売上目標・ノルマなどのプレッシャーがある一方で、特にインセンティブ制度がある場合には高収入も目指しやすい営業。実際に営業職の年収が高いのはどんな企業なのだろうか?

(※)本ランキングの平均年収とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した給与情報から算出したデータとなります。

豊田通商「若いうちからこれほどもらえるのかと思うほど年収が高かった」

1位:サノフィ(平均年収1070万円)
――フランス・パリを本拠地とする世界的な製薬・バイオテクノロジー企業サノフィの日本法人で、循環器疾患、血栓症等の分野に強みを持つ。賞与は年3回

「管理職に昇格することで年収は900~1000万円まで上がる。これも外資系上位の平均値のようである」
(代理店営業/40代後半男性/年収1200万円/2013年度)

「数多くの会社が合併してできた会社ゆえ、競合他社とのベンチマークがよくできていて仕事なりの報酬は期待できる。よほどのことがない限り減給はないので、満足している人は長い間満足できるのも大きなメリットである」
(代理店営業/50代前半男性/年収1200万円/2008年度)

2位:ファイザー(平均年収885万円)
――グローバル体制で幅広い疾患分野の新薬を世に送り出している研究開発型の製薬企業。2019年度入社の新卒初任給は大卒で23万円

「給与体系が業界大手の平均であるため、総じて収入は高いと思います。また、好業績の人は特にその傾向が見られます」
(MR/30代後半男性/年収900万円/2014年度)

「基本給が安定して上がる印象を多くの世代が持っている。もちろんあまり状況が良くないこともあるが、一過性であろうという心持ちで、外資系の割には比較的未来を楽観している傾向にある。ボーナスを当てにしてはならないということは先輩社員から伝わっており、基本給を上げていこうという気持ちになる」
(MR/30代前半男性/年収700万円/2009年度)

3位:豊田通商(平均年収802万円)
――自動車関連事業やアフリカ事業に注力するトヨタグループの総合商社。海外拠点で活躍できるチャンスも

「査定制度は、毎年度初期に社員が個々に設定した登録目標(定量・定性)に対して、年度末に結果を評価。直属の上長と一緒にレビューしながら実施。業績(定量)と発揮能力(定性)に分けて評価され、業績=賞与、発揮能力=昇格、にそれぞれ反映されるリーズナブルな制度」
(海外営業/40代前半男性/年収1300万円/2015年度)

「若いうちからこれほどもらえるのかと思うほどに年収が高かったです。福利厚生も充実しており、海外出張が続けば手当ももらえるので、貯蓄しやすかったです。期初に設定した目標に対する成果を上司と確認し合い、それが賞与のベースになります。相対評価ではありますが、フィードバック面談もしっかりあるので、不満はありませんでした」
(代理店営業/20代後半女性/年収600万円/2013年度)

電通「大学の同期と会う際には非常に誇らしく感じました」

4位:グラクソ・スミスクライン(平均年収788万円)
――イギリス発のグローバル製薬会社で、長年呼吸器疾患領域をリード。MR向け研修制度も充実させており、海外赴任も含めて多様なキャリアパスを用意

「報酬は比較的良いと感じている。賞与の割合が多く、しっかり昇級していく必要がある。手当面も含めて上を見ればきりがないが、総じて満足である。住宅手当も業界平均をクリアしていると思う。ただ継続的に評価を受けないと年配の方でも給与が少ないと聞いたことがある。やはりどこでもそうだがしっかりと実績とアピールが重要」
(MR/30代前半男性/年収800万円/2016年度)

「報酬は製薬企業の平均くらい、昇給についても普通くらいかと思われます。査定制度は、最近大きく変わり、MRから売上数字がなくなりました。代わりに行動面を評価するようになりました」
(MR/40代後半男性/年収1050万円/2015年度)

5位:電通(平均年収769 万円)
――国内広告市場シェアNo.1で、海外市場でも成長を続ける広告代理店。ビジネスプロデューサー(営業)は、クライアントニーズの抽出からプランの立案、プロジェクトの推進まで担う

「同じ年齢のサラリーマンと比較すると、明らかに収入は高いと思う。そのぶん求められるスキルは高いが、大きく出世しなくとも他の企業に比べれば十分な報酬が得られる」
(海外営業/40代前半男性/年収1500万円/2014年度)

「非常に良かったように思える。同年代の人と比べて非常に多くいただいていました。大学の同期と会う際には非常に誇らしく感じました。ただ、勤務時間の長さはある程度覚悟する必要があったように思えます。報酬面にはなんの不満もありませんでした。評価制度もある程度平等だったと思います」
(企画営業/20代前半男性/年収500万円/2013年度)

日本オラクル「報酬は売れば売った分だけ入るのでやりがいは感じられる」

6位:ノバルティスファーマ(平均年収767万円)

「6月と12月に定期賞与が、3月には業績賞与があり、業績賞与はその年の個人成績の相対評価によって決まる。年度ごとにグローバルからの原資が異なるので過去の年と同じ評価であっても金額は異なる。また、個人成績は数字評価と行動評価の二軸で決定される。限りなくゼロに近い場合もあれば、定期ボーナスを大幅に上回ることもある。個人の力量次第!」
(MR/30代前半男性/年収850万円/2017年度)

7位:武田薬品工業(平均年収762万円)

「報酬システムは明確になっており、不満は少ないように感じる。またシステム自体も数年ごとに見直しが行われるので、その時代時代に合わせた評価が行われている。報酬額については一般的に言われているとおり、業界のなかでも高いと思う」
(MR/20代後半男性/年収700万円/2017年度)

8位:日本アイ・ビー・エム(平均年収758万円)

「営業は基本給の上に乗る報酬部分の割合が大きく、成績に応じて給与状況は大きく変動します」
(ルートセールス/20代後半男性/年収650万円/2018年度)

9位:三菱重工業(平均年収757万円)

「業務内容と給与のバランスはいいと思う。海外出張の多い部署では、手当がつくため、通常の2倍ほどの給与となる。一昔前にあったサービス残業も最近は社内監視がうるさく、ほぼ勤務時間通りの手当がつく」
(法人営業/30代前半男性/年収650万円/2011年度)

10位:日本オラクル(平均年収750万円)

「担当するテリトリー次第。運的要素も当然あるが、会社の方針に沿って何を売るか、どう大きくするかは腕次第。報酬は売れば売った分だけ入るのでやりがいは感じられる」
(法人営業/30代後半男性/年収830万円/2018年度)

調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「営業」のユーザーから給与明細の投稿が10件以上ある企業。対象期間は、2015年4月1日~2018年3月31日。

※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しているため、企業が発表している数値とは乖離していることがある。