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NEWS4人が勢ぞろい『クリスマス☆ゼロ』を観る前に 加藤シゲアキ主演『ゼロ』の魅力をおさらい

2018年12月24日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 12月24日に『クリスマス☆ゼロ ゼロのアナザーストーリーすべてお見せしますスペシャル』(日本テレビ系)が放送される。本作ではNEWS・増田貴久、手越祐也、小山慶一郎がそれぞれ主演を務めたスピンオフ作品『エピソードゼロ』をまとめて放送。進行をメンバーが務めたり、副音声で撮影エピソードを公開したりと、様々なお楽しみもある。そこで、本稿ではNEWS・加藤シゲアキが主人公・零を務めた『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の見どころを改めて振り返る。


参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/09/post-254655.html”>加藤シゲアキ、“表情のない”演技がなぜハマった? 『ゼロ 一獲千金ゲーム』で見せたひたむきさ</a>


・スカッとするトリック暴き


 同作品は、数話ごとに乗り越えるべき相手が登場する。NEWSの面々も、そのポジションで登場している。増田は加藤演じる零の高校の同級生・カズヤ、手越は友だちレンタル会社の経営者・小太郎、小山は行方不明になっていた親友・ミツルだ。相手をやり込めるためには、数々の謎を解く必要がある。


 例えば、カズヤをやり込めた時。零がチャレンジしたのは、目隠しした状態で50m上空の台に立ち、4方向のうち正解の1方向を推理して飛ぶ「クォータージャンプ」。正解を間違えれば50m下に落下し、零は即死。カズヤは高校時代に絶対勝つことができなかった零を殺すために、嘘をついて不正解の方へ飛ばせようとする。しかし、零は死角を利用して正解を導き出した。この、零の機転とトリック暴きが非常に痛快なのである。決して簡単ではないトリックを華麗にクリアしていく様は、スカッとする以外のなにものでもない。


・ハラハラ・ドキドキ感


 先述したとおり、零たちには次々と難問ゲームが降り掛かってくる。しかも、ただのゲームではない。間違えれば、死が待っているという残虐なものだ。手越演じる小太郎がホストを務めたゲームは、「ザ・アンカー」。鋭い刃が付いた鉄のアンカー(錨)が、寝かされた零たちの顔の真上を振り子のように行き来するゲームで、パネルから選んだ問題に3人の挑戦者が順番に回答。不正解になるたびアンカーが徐々に下がり、不正解が続けば顔を直撃して死に至るというものだ。


 零は天才的な頭脳を持っているが、「ザ・アンカー」には3人1組でなければチャレンジできない。つまり、零だけが天才でもクリアできるゲームではないのだ。そんな中、仲間のヒロシ(岡山天音)が不正解を重ねてしまう。鼻先をかすめそうなほど下がったアンカーは、ドラマだと思っていてもハラハラ・ドキドキが止まらない。この緊張感がストーリーに緩急をつけて、飽きさせないのだ。


・切なくなる人間関係


 数々の難問ゲームは、物理的なダメージだけではなく心理的ダメージも多分に負う。零は標(Sexy美少年・佐藤龍我)に勝利し、在全グループの全権を手に入れられたかと思いきや、在全グループの幹部秘書・後藤峰子(小池栄子)に宣戦布告を受けてしまう。するとそこに現れたのは、大学院時代に出会い、行方不明になっていた親友・ミツルであった。実はミツルは峰子の弟だったのだ。


 その峰子が持ちかけた最後のゲームは変則ポーカー「デイ&ナイト」。もちろん、単なるゲームでは終わらない。もし峰子が負ければ、罰としてミツルを殺されることになってしまったのだ。峰子は、ミツルを歩けなくした零に殺意を持っており、ミツルを殺されまいと躍起になっている。零はミツルに対する負い目を感じつつも、負けるわけにはいかないと頭をフル回転させる。ミツルは過去のいざこざを悔いており、零に勝ってほしいが零が勝てば自分は殺される。こうしたそれぞれの心理が絡み合った絶妙な人間関係も、同作の魅力のひとつである。


 こうした様々な設定の裏側にもう一歩踏み込めるのが、『エピソードゼロ』だ。『ゼロ一獲千金ゲーム』を全話視聴していない方は、『クリスマス☆ゼロ ゼロのアナザーストーリーすべてお見せしますスペシャル』で、背景を深掘りしてから視聴しても良いかもしれない。より深い理解のもと、ストーリーを楽しむことができるはずだ。 (文=高橋梓)