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BTS、EXO、TWICE……壮大なストーリー展開のあるK-POPグループMVに注目

2018年12月24日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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■K-POPのヒットにはMVが大きく関係


 K-POPではMVがYouTubeで全編公開されることが多く、誰でも新曲のMVをフルで見ることができます。また、韓国ではYouTubeでのMVの再生回数が音楽番組でのランキングに反映されることもあり、日本よりもMVに注目が集まりやすい環境があります。PSYの「GANGNAM STYLE(江南スタイル)」は曲ももちろんですが、MV内で披露される振り付けが話題になり大ヒットとなりました。このように、MVがきっかけでヒットにつながる曲もK-POPでは少なくありません。


 大きな注目を集める分、力が入っている作品も多く、人気アイドルを中心にストーリー性のあるMVが増加しています。これまでも東方神起の「呪文-MIROTIC-」など、1つのMVの中でドラマが繰り広げられる作品はいくつもありましたが、新たに注目されているアイドルのMVではより壮大で、大きなストーリーが展開されているようです。


(関連:DJ泡沫が選ぶ、2018年K-POP年間ベスト10 ジョンヒョン、iKON、BTS…韓国音楽業界振り返る


■世界が注目するBTSのMVには隠されたメッセージが?


 2013年にデビューし、その人気は韓国におさまらず、米ビルボードアルバムチャートで1位を獲得し世界のアーティストとなったBTS(防弾少年団)。第3次韓流ブームに沸く日本においても圧倒的存在感を持っています。彼らのMVは公開される度に話題となり、ヒット曲である「DNA」のMVの再生回数は5億回を突破しています。そんなBTSのMVには注意深く見ると、多くのメッセージが隠されていると言われています。


 特に2015年に発表されたアルバム『花様年華 pt.1』に収録された「I NEED U」のMVは大きな話題になりました。同曲のMVは、3分40秒の通常版と5分33秒のオリジナル版があります。オリジナル版には通常版にはないカットが入っているのですが、あまりにショッキングなシーンが多いため、韓国ではアイドルでは異例の「R19」という年齢制限がつけられています。オリジナル版ではメンバーのJ-HOPEが薬を大量に摂取してしまい路上に倒れてしまうシーンや、Vが男性を殺してしまうシーンなどがあり、様々な推測が飛び交いました。


 そして次作となる『花様年華 pt.2』に収録された「RUN」のMVは、前作のMVとストーリーが繋がっていると様々な見解がファンの中で浮かび上がり、さらに大きな話題に。最新リリース曲の「IDOL」までMVはすべて繋がっている、という説もあるほどです。


■“解析班”がいるほど深いEXOのMV


 2012年に韓国と中国で、2015年には日本でもデビューを果たし、ヒット曲を連発しているEXO。韓国を代表する大人気グループの1つであるEXOのMVは、ファンの中には「解析班」と呼ばれる存在が登場するほど注目されています。


 BTS同様、様々な推測や憶測が飛び交う中で最も話題となったのがヒット曲で「Monster」のMVです。2016年に発表された同曲のMVはEXOの曲の中でも最も再生回数が多く、メンバーが何者かに襲われ、監禁から脱出するというストーリー。「メンバーであるベクヒョンが裏切り者なのではないか」と捉えられるシーンが複数あるほか、冒頭の車が燃えるシーンをよく見ると炎が燃え盛るのではなく、どんどんと吸い込まれていくように見えるなど、このMVは逆再生で制作されているという見方も出ています。


■TWICEの「KNOCK KNOCK」はヒット曲「TT」の続編?


 2015年にデビューし、日本人メンバーが所属していることも話題となったTWICE。日本でもCMに出演していたり、『NHK紅白歌合戦』に出場したりと活躍しています。そんな彼女たちのMVは可愛らしくポップな曲調にピッタリな作品が多いのですが、今回取り上げたいのは2016年に発表された「TT」と2017年に発表された「KNOCK KNOCK」のMV。


 TWICEの大ヒット曲「TT」のMVはラストシーンで「To be continued」とテロップが表示され、当時未発表だった「KNOCK KNOCK」のイントロが流れています。そして、「KNOCK KNOCK」のMVでは前作に登場したキャラクターや子供たちが登場するという内容に。TWICEのMVには、次作への楽しみが膨らむワクワクする仕掛けが施されていました。


 こうしたMVをグループから出題された「謎解き」のように感じ、MV解析の沼にハマってしまうファンも多いのだとか。皆さんもぜひ好きな曲のMVを注意深く見返してみてください。今までは気づかなかったメッセージに気づくかもしれません。(もーちぃ)