F1は2018年の観客数が前年比で増加を見せ、シルバーストンでのイギリスGPは、全世界選手権の週末のなかでも最も多くの観客を集めた。
皮肉なことにイギリスGPの将来はいまだ不確定な状況にある。シルバーストンのオーナーで由緒あるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)が、2020年以降の新契約についての話し合いにおいて、現在リバティ・メディアと対立しているためだ。
今年の夏、シルバーストンは全体で34万人の入場者数を数え、決勝日には約14万500人もの観客を集めた。
イギリスGPの観客数は、F1で2番目に観客が多かったアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでのメキシコGPを抑えてトップを記録した。メキシコGPは全体で33万4946人の入場者となり、決勝日は13万5407人の観客を動員している。
全体として2018年は2017年より1レース多かったことから、(FOMによると)「2017年の観客数に調整を加えた」ことを考慮しても、2018年は2017年に比べて7.8パーセントの絶対的入場率の増加を記録した。21レースの入場者数の総計は409万3305人であり、1レースあたりの平均は19万4919人だった。
「ほぼ20万人の観客がグランプリに集まり、日曜日のレースではシーズンを通じて8万人以上がグランドスタンドを埋め尽くした。この大きな数字は他の主要なスポーツイベントに引けを取らないものだ。結果として、増加傾向にある」とF1の商業担当マネージングディレクターを務めるショーン・ブラッチスは述べた。
「F1レースとすべてのサポートシリーズ、およびトラック周辺でのイベントを含めたグランプリの週末全体のショーが、ファンに向けた素晴らしい体験を構成している。観客数と調査による数字がそれを表している」
「フルに活かしきれていないものの、F1には素晴らしいポテンシャルがあると、我々は強く信じている。我々は将来のファンの体験を改善すべく完全に専念していく」
イギリス、メキシコ、オーストラリア、アメリカ、シンガポール、ベルギー、ハンガリーの7レースでは、20万人を超える観客を週末に集めた。一方アゼルバイジャン、オーストリア、バーレーン、カナダ、日本、ハンガリーは2017年と比較して最大の観客数増加を記録した。