入社前、いくら満足のいく待遇を提示されても、入ってみなければ分からないこともある。その一つが、社内でしか通用しない独自ルールではないだろうか。今回はキャリコネニュース読者から寄せられた「会社の謎ルール」を紹介したい。
営業職の20代女性は「1年目は白シャツ以外着てはいけない、3年目以上でないと職場の喫煙所を使ってはいけないという暗黙のルールがあります」という。破ると若手社員からの対応が冷たくなる"制裁"があるようだ。
ちなみに彼女は大手企業の支店勤務。郷に入っては郷に従えを体現している職場と言えそうだ。
「賞与を貰ったら1週間以内に社長にお礼の電話をしなければいけない」
賞与に関する謎ルールもある。技術職の60代男性は「賞与支給日は『伺候』」だったという。伺候とは貴人に奉仕することやご機嫌伺いをすることだが、
「この日は全員が社長室の前に並び、一人ずつ感謝の言葉を述べ、社長からお言葉をいただきます。その後は他部署の部長全員を回って、賞与をいただくお礼を述べなければいけませんでした」
という。また営業職の20代女性は年に2回、寸志レベルのボーナスが出るというが、「貰って1週間以内に社長にお礼の電話をしなければいけない」という。賞与に対するお礼強要は度々話題になっているが、「おかしい」と疑問視する人も少なくない。
毎朝全員で拭き掃除を行っている管理・事務職の40代女性は「拭く順番が決まっている。破ると即座に指摘され、矯正させられる」という。技術職の30代男性は「上司(課長)の作成した見積に主任の承認が必要」と役職の上下関係が分からない事態となっている。
「消耗品を買う予算枠でブックエンドを買ったら『1年以上使うからNG』と言われる」
また「昼休み帰宅禁止。破る(バレた場合)上司による口頭注意」(技術職/50代男性)という「勝手にさせてくれ!」案件から、「繁忙期は先に帰る人に対して挨拶をしないで無視する」(管理・事務職/30代女性)という、気持ちは分からんでもないがよろしくないものまで寄せられた。
研究開発職の20代男性は「消耗品しか買ってはいけない」予算枠でブックエンドを購入したところ「『それは1年以上使うものだからNG』と会計担当から文句を言われた」とのこと。どの予算枠で買うのが適切だったのだろうか。
金融機関に務めていた管理・事務職の20代女性は、1か月以内に取得しなければいけない休日出勤の振替休暇について「役職付きが休みを取るまで、下の者は休みを取ることができないというルールがありました」という。
「私が振替休みの帳簿を見て、当時の直属の上司である係長に『休みを取得するのは労働者の権利だけど、まだみんな取ってないんだから先に取らないで』と言われました」
当時を振り返って、彼女は「なら早く取ってこちらに教えて欲しいくらいでした。今でもこの事を思い出すと腹立たしく思います」と憤りを感じている。キャリコネニュースでは引き続き、「謎ルール」のエピソードを募集している。