成熟したマックス・フェルスタッペンはコース上での大胆さを和らげつつあるものの、スピードと攻撃性は失ってはいないと、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウンは考えている。
度重なるインシデントとミスにより、2018年シーズンのフェルスタッペンは難しいスタートを切った。アプローチを一新し、より自制心を持ち、リスクを抑えることを迫られたのだ。
フェルスタッペンはオーストリアGPとメキシコGPで優勝し、ドライバーズ選手権ではダニエル・リカルドを抜き、安定とより一層の一貫性のある結果がもたらされた。
2019年はリカルドがチームを離脱し、新ドライバーのピエール・ガスリーが加入する。21歳のフェルスタッペンは2019年に事実上のチームリーダーとなり、その役割によってさらに活躍するだろうとブラウンは語っている。
「彼がいかに若いかを、つい忘れてしまうこともある」とブラウンは語った。
「自分があの年齢だったときに、人前に出てプレッシャーにさらされることを考えたら、彼がやっていることは非常に特別なことだ」
「我々はマックスがスピードと攻撃性を損なうことなく、アプローチを素晴らしいかたちで成熟させていくのを目にしてきた。物事に挑戦する際に、態度を多少和らげているのだ」
「適切なマシンとチームがあれば、世界チャンピオンになれる人材であることは確かだ。マックスは2019年にはチームの基準として名を挙げることになるだろう」
確かにフェルスタッペンはチームメイトと比較して豊富な経験を持つため、2019年シーズンにはチームの大部分を牽引していくことになるだろう。
「チームにおいて継続性があることは常に役に立つ。マシンにトラブルがあったり、物事を整理する必要があるときに、良く知っているドライバーがいて、彼の言うことをどう評価すればいいのかが分かっていれば、それは大きな助けになる」
「つまり、チームにとっては素晴らしい状況だと思う」とブラウンは締めくくった。