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「クックドゥは手抜き」に反論相次ぐ 「文句言う奴は稲から米育てろ」 家事する人を責めても誰も幸せにならない

2018年12月23日 09:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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12月初旬、「クックドゥって手抜きじゃない?」というネットの投稿が物議を醸しました。投稿者は「ダシからとる人の強迫観念」にも言及しています。キャリコネニュース編集部がこれを伝えると、女性専用掲示板・ガールズちゃんねるにもスレッドが立ち、1200近くのコメントが入るほど注目を集めました。

掲示板には、日々の食事づくりを担う女性からの声として、「手抜きだよ。でも美味しいからいいじゃん」など、手抜きと認めつつ、悪いとは思わないという反論が圧倒的多数です。スレッドには、

「文句言う奴は稲から米育てろよ」
「カレールー使うのと同じ。(中略)マヨネーズだって作ろうと思えば作れるけどみんな買うじゃん」
「火使ってんだからいいじゃん。タレとか一から作るとなると材料揃えるの大変」

といったコメントが相次ぎました。(文:篠原みつき)

「私にとっては立派な料理」「クックドゥが手抜きという概念すらなかったわ」

また、野菜や肉などの材料は切ったり焼いたりしなくてはいけないので、「私にとっては立派な料理」「クックドゥが手抜きという概念すらなかったわ」という声も。

中華料理はにんにく、しょうが、ネギ、豆板醤、甜面醤やオイスターソースなど、様々な薬味、調味料が必要です。活躍頻度が低いと、賞味期限切れになってしまうこともあります。時間があれば調味料を合わせて作る人であっても、ちょうど良く配合された合わせ調味料は、手間が大いに省けるお助け品です。

筆者も、にんにくや生姜の皮をむいてみじん切りに……という、時間と気力体力があればできるこれらの手間が省けるだけでもありがたい!と利用することがあります。スレッドの中には、

「産後は特に活躍してます!そんな料理に時間かけれない!他にも掃除洗濯したいし赤ちゃん泣くし」
「帰って10~20分で家族4人の料理の支度しなくちゃいけないんだから、素くらい使わせてくれ」

といった悲鳴もあり、忙しい主婦たちが大いに助けられていることが分かります。「毎日使うわけではないし、それくらいいいじゃない」といった意見はもっともです。

「"俺のメシ、手抜きするのか"って思われたくない。私にとって愛情の指針」

一方で、使わない理由もいくつか出ています。「レトルト独特のキョーレツな匂いで食欲を削がれる」「コストが地味に高いから」などのほか、

「私は旦那ラブだから、『俺のメシ、手抜きするのか』って思われたくない。(手作り料理は)私にとって愛情の指針」

というコメントも。料理と旦那さんが好きなら結構なことです。とはいえ、これらは個人のこだわりや家庭の事情によって決めればいいことでしょう。

スレッドには、「味や健康面をどこまで追求するかは人それぞれ。 他人に押し付けるものではない。その家庭が納得してればよい」といった意見がたびたび書き込まれました。まったく同感です。むしろ、毎日家事をする人に「一から手作りでないと家族の健康が守れない」とか、「愛情表現にならない」といった呪いのような強迫観念を押し付けたら、言われた人の精神や体調がおかしくなるかもしれません。

他方、ほっとする声として「うちの息子たちクックドゥの回鍋肉めっちゃ好きだよ(中略)旦那も手抜きだと思わず息抜きだと思って使ってくれって言ってくれるから助かるわー」と明かす人もいました。交代で作る・手伝うなどがベストですが、それが無理なら気持ちの上だけでも楽にして欲しいものです。「手抜き」などと余計なことを言っても、誰も幸せにならないのですから。