「女の言う『かわいい』は信用ならないからな!」――このセリフはいつから常套句になったのだろうか。私自身も男性に何回か言われたことがある。「かわいい」と言っても、「本当にかわいい!?」と再確認されたり、「写真ないの?」と証拠を求められたり。やはり信用されていない。
先日、ガールズちゃんねるで「女の言う『かわいい』は信用出来ないって本当?」というスレッドがたった。スレ主は、「この掲示板でも女優やアイドルがブスと言われて女芸人がかわいい?と言われてますよね」と書き込んでいた。女の「かわいい」の真意はどこにあるのだろうか。(文:ツマミ具依)
かわいいには「可愛らしい(ブサカワとか性格、言動含めて)、お世辞」も含まれる
「まあなんて言っていいかわかんないときとりあえずかわいいと言うときはある。べつにイヤミじゃなくて」
このコメントが「女のかわいいは信用ならない」と言われる所以だろう。女性はなんとなく「かわいい」と言ってしまう傾向があるのだ。
「女だって本当に可愛いかどうかぐらい、実はわかってる」
「気を使って可愛いという事もあるし、本心で可愛いという時もある」
「思ってなくてもかわいいって言う人なんかいっぱいいるよ」
また、本当はかわいいか否か判断できるが、気遣いをした結果「かわいい」ということもあると断言する人も。どちらも共感を多く集めていたので身に覚えがある女性が多いようだ。
「『可愛い』のジャンルがたくさんあるのよ」
「ほんとに可愛い、可愛らしい(ブサカワとか性格、言動含めて)、お世辞、いろいろあるよね!!」
「かわいい」には種類があると分析する人もいた。ブルドックのような「ブサカワ」を「かわいい」と表現する人もいるので、「かわいい」が表す幅が広く誤解を招く。せめて「かわいい」と「かわいらしい」を使い分ければズレは小さくなりそうだ。
「自分より見下してる時も言う人いるよね」
「ぽっちゃりに対して、かわいい~!!みたいなねw 本心デブって思ってるくせにねw」
このように必ずしも褒め言葉として使われないこともある。このことからも真意をきちんと読み取る必要がある。
ビジュアルが可愛いかどうか知りたいときは「その子、◯◯?」と聞いてみよう
女性が使う「かわいい」は多様であることがわかったが、さらに男女の違いという視点で次のような分析が散見された。
「男と女では見るポイントとか『可愛い』の基準が単純に違う。だから、男からは評価されなかったとしても、割と本気で『可愛い』って思ってたりすると思う」
「かわいいの基準が違うから仕方ないと思う。女の人って雰囲気も含めてかわいいっていうけど、男の人は顔の美醜のみで言うし」
男性はビジュアル重視、女性はビジュアル以外の雰囲気や言動も含めてかわいさを評価しているというのだ。次のコメントをみると、その違いは明らかだ。
「可愛いって別に容姿だけを表す言葉じゃないから。 まとってる、服装、話し方とかも含めて、『◯◯ちゃん可愛い~』って言ってるだけ。美人かブスかについては言及してない」
「女って、いくら顔がめちゃくちゃ可愛くても性格がクソな子にはかわいいって言わない気がする」
顔がかわいくても性格ブスにはかわいいと言わないという証言もあった。つまり、女性がいう「かわいい」は顔じゃなくて中身ということなのだ。では、男性はどのように質問すればかわいいかどうか判断できるのか。一つの答えが見つかった。
「私は美人だと思う人には美人とか綺麗って言う。かわいいは範囲が広いかな」
「顔のこと言いたいときは美人っていう(あくまで私は」
女性は、ビジュアルが「かわいい」ときは、「美人」「キレイ」と言うことが多いようだ。この点を男性が理解できれば、「かわいい」を巡る認識の違いは最小限にできるだろう。女性からビジュアル評価を聞き出したいなら「その子、キレイ?美人?」と聞いてみよう。