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SKE48、合算シングルランキング発表後初の1位に 最新シングル『Stand by you』収録曲を分析

2018年12月22日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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参考:2018年12月24日付週間シングルランキング(2018年12月10日~2018年12月16日・ORICON NEWS)


 2018年12月24日付から、オリコンでは「週間合算シングルランキング」「週間合算アルバムランキング」が公開されるようになりました。CD売上枚数、ダウンロード数、ストリーミング再生数の合算によるランキングです。


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 現時点では、この連載はまだCDランキングをもとに行っていますが、CDシングルランキングでも合算シングルランキングでも、2018年12月24日付で1位になったのはSKE48の『Stand by you』。CDシングルランキングにおいては、20作連続の1位獲得となりました。そして、合算シングルランキングの発表後初の1位獲得曲でもあります。


 『Stand by you』は、9月まで活動を休止していた松井珠理奈がセンターを務めるシングル。そして、2008年10月に劇場公演をスタートしたSKE48が、10周年を迎えてから初めてリリースしたシングルでもあります。


 作曲は、48グループに多数の楽曲を提供している小網準。「Stand by you」は、何よりその優れたメロディに惹きつけられます。ノスタルジーが漂うBメロから、せつなさを感じさせるメロディのサビへ。そうした雰囲気に浸りすぎないようにか、サンプリングされた男声のコールがイントロやサビで響くのも特徴的です。編曲はAPAZZI。乃木坂46の「インフルエンサー」の編曲でも知られています。


 全形態に共通のカップリング曲は、愛知トヨタ選抜「地元民たちよ」。愛知県民へ向けたこの楽曲のメッセージは“恋は育った街がいい”。自動車の生産台数が増えそうです。


 突然のラップナンバーはType-A収録のTeam S「凍える前に」。しかもサウンドは、サックスの音色が鳴り響くシティポップ。Type-B収録のTeam KII「蹴飛ばした後で口づけを」では、マイナーコードを多用しています。


 圧倒的なポップさを誇るのが、Type-C収録のTeam E「入り口」。乃木坂46「My rule」の作編曲でも知られる新進作家・藤田卓也が作編曲を担当した、48グループへの初の提供楽曲です。コーラスの大胆な使い方も心地良いサウンド。


 Type-D収録の「ありがとうは言いたくない」は松村香織の卒業ソロ曲。劇場盤収録の「神様は見捨てない」では、ストリングスやアコースティックギター、ピアノの音色が響きます。


 さて、冒頭で合算シングルランキングについて触れましたが、そこでの『Stand by you』の獲得ポイントの内訳は「CDアルバムが23.4万PT(23万4008PT)、デジタルシングル(単曲)が774PT、ストリーミングが116PT」とのこと。かなりCD売上枚数の比率が高いランキングです。そこでSKE48が今後どこまで1位を獲得し続けることができるかも注目していきたいと思います。(宗像明将)