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「BAKUMATSU」中村悠一×江口拓也、第2期を大胆予想! あの偉人が“画伯”の手にかかると…【インタビュー】

2018年12月21日 20:23  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

『BAKUMATSU』(C)FURYU/BAKUMATSU 製作委員会
2018年10月より放送スタートしたTVアニメ『BAKUMATSU』。本作は恋愛ゲームアプリ『恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~』を原案としながらも、外伝の位置づけにある完全オリジナルストーリーだ。

時間跳躍が可能な懐中時計によって、同じ幕末でありながら史実とは違う「異世界」の幕末へとやってきた高杉晋作と桂小五郎がバディを組み、幕府を手中に収めた無限斎との戦いが描かれている。
特筆すべきは、原案ゲームとは違って一切、恋愛要素がないこと。また、時間跳躍を自由に行える無限斎に連れてこられた、真田幸村や松尾芭蕉といった過去の偉人が敵として登場することだ。

早くも第2期制作が発表されており、予測不可能なストーリーに注目が集まっている。そこで、主人公・高杉晋作を演じた中村悠一さんと、桂小五郎を演じる江口拓也さんにインタビューを行い、第1期の振り返りから第2期への期待を語ってもらった。
さらに様々な偉人が登場するということで、第2期ではどのキャラが登場するか、江口さんに絵を描いてもらい、それを中村さんに当ててもらうというコーナーも実施。果たしてふたりの予想は当たるのか……!
[取材・構成=乃木章]

■アニメの台本を見て「結構キャラが違うな」と思った 
――まず、第1期を振り返っていかがでしょうか?

江口拓也(以下、江口)
第1話の時点で原案とはだいぶ違いますよね(笑)。台本を読んだ時に「こういうテイストになるんだ!?」と先が予測不可能な状況で、流れに身を任せながら今後の展開に注目していました。
第2期を前に無限斎編が終わるんだということ、敵の十二将が全員登場していないことに驚きました。


中村悠一(以下、中村)
メディアを変えるので、表現の仕方は変わるとは予想していたんです。蓋を開けてみたら、一切恋愛要素がない(笑)。
原案を踏まえてアニメを観た人は戸惑ったんじゃないでしょうか?

――アニメではふたりがバディとして描かれていますが、事前に擦り合わせたことはありましたか?

江口
どの現場でも台本を読んだ時の役柄の気持ちを持って来るので、現場で特別に擦り合わせるということはありません。

中村
ドラマCDならまた話が変わりますけど、アニメは監督のビジョンが第一にあって、それに対してどう沿っていくかという作り方。「僕はこう思うんでこう演じさせてください」というふうにはいかないです。分業制がはっきりしていますから。

関係値の話では無く、物理的な距離感で江口くん、今、俺とどのくらい離れているつもり?」といったくらいの相談はありますけど。


――恋愛要素がないということで、キャラクターを演じるうえで違いはありましたか?

江口
最初、どこまでゲームの桂を持ち込むべきなのかで悩みました。アニメとゲームとでは桂のキャラクター像が変わっているんですよ。ゲームで演じている時は素朴な感じというか、物語の中心で事件を解決するタイプではないですし。

アニメ第1話は原案ゲームを楽しんでくれた方がまず観てくださる思うので、「桂を忘れちゃっているんじゃないの?」と言われないか不安がありました。
途中で完全に別物と割り切るまでに多少、時間はかかりましたね。

中村
台本読んだ時に、「結構キャラが違うな」とは思いましたよね。ゲームの高杉を演じるうえでのルールを念頭に置いちゃうと、アニメの高杉とは噛み合わないんです。アニメだと高杉の表現はともすれば若さ全開といった感じで、ゲームでは大人な男性像でしたから。
なので、「ここまで変わるなら、1回忘れて組み直さないと無理だな」と思いました。

僕はどちらかというと、キャラクター像よりは原案ゲームが恋愛アドベンチャーで、ファンにそれぞれ好きなキャラクターがいる中で、「こんなに高杉にスポットを当てて大丈夫かな?」と思いましたね(笑)。

『BAKUMATSU』12話分の台本

→次のページ:もし外伝で描かれるストーリーがあるなら?

■もし外伝で描かれるストーリーがあるなら?

――では、逆に外伝として観てみたいストーリーはありますか?

中村
原案ゲームだと、攘夷志士と新撰組、徳川幕府の派閥がありますが、将軍目線が面白いかもしれません。話にしやすい攘夷志士や新撰組と違って、将軍が主人公というのは、なかなかないですから。

江口
あとは無限斎目線で十二将をスカウトしに行くのも観たい(笑)。「飛び過ぎちゃった~」とか言って原始時代に行って、「言葉が通じないよ」とかあるかも。

中村
謎の女(高須久子)とのダメな夫婦感みたいな旅もあったかもしれないですしね。「よーし、関ヶ原見ちゃおうか♪」みたいな(笑)。
「あれ、幸村じゃない!? 実は本名は違うって知ってた?」といった、しょうもないやり取りも観てみたい気もします。

――確かに、松尾芭蕉なんて会わないとあのような人物だったとは分からないですよね。


中村
戦闘の得手不得手を考えたら、普通は芭蕉をピンポイントでスカウトしに行かないと思います(笑)。
たまたま、芭蕉が戦うところを見たんでしょうね。「おいっ! 今の見たか? 声をかけよう。あいつなら世界を変えられる」みたいな(笑)。

江口
それぞれ、言葉で説得したのか、物で説得したのか、気になりますしね。それでより十二将が際立つんじゃないかなと思います。

――とくに印象に残った偉人は誰でしたか? または観てみたい偉人はいますか?

江口
印象に残ったのは、やっぱり芭蕉さんですかね。トリッキー過ぎましたもん。あと五右衛門の釜ゆでがえげつなかったな。「ギャー!」と叫び声が響く中、奥では「ひでえことしやがる」と言っているんですけど(笑)。
アニメでもなかなかあんなむごいことやりませんから。鬼の所行ですよ(笑)。

中村
観てみたいのは、織田信長や豊臣秀吉ですかね。戦国時代なので今の時代で日本のトップになるのとは全く違うわけですから。秀吉のように百姓から関白まで上り詰めるといった、ほぼ不可能に近いことを成し遂げるのはどんな人なのか気になる。

ひょっとしたら、「え? 俺でもやれるんじゃない?」みたいなしょぼいおじさんかもしれないし、やっぱり圧倒的に何かが違うのかもしれない。確かめたい気持ちはあります。

■第2期は原案ゲームの主人公(プレイヤー)が登場する可能性もある?

――高杉や桂を演じるうえで、共感すること、あるいは逆に共感できないところはありましたか?

江口
どうだろう……桂がここまで自由奔放な晋作さんと一緒にいるのに驚いているんですよ。
親友でも好き勝手されたら怒ると思うんです。それが彼の志に惹かれ、どちらかというと、忠義に近いように寄り添っている。
彼と一緒にいることで面白い世界が見られるから桂は付いていくんだろうなと、徐々に見えてきたところですね。


中村
僕は共感とまではいきませんが、高杉たちが国の形や在り方を変えるために行動できたのが良いなと思いますね。現代とは違う幕末の動乱で、行動することで変化が起きる可能性があったからこそだと思いますが。

理解できないのは、高杉がバディだと言うわりに、桂のことをあまり気にしないところ(笑)。
吉田松陰先生のことで無限斎とやり取りをしている時も、俺はどうしたいという会話のやり方なんですよね。
相棒なんだから一緒にいないこともありますけど、もうちょっと気にかけて欲しいなと思います。


江口
気持ちとしては自由奔放な夫を持った妻ですよ(笑)。好き勝手やっちゃってくれて……。

――史実の流れに沿っている作品ですから、高杉は27歳で亡くなるのでしょうか……。

中村
アニメの設定でも27歳ですから、死期が近いですよね?
実は僕の中では、もうそろそろ死にそうな空気感を感じています。「あれから数ヶ月、突然、症状が悪化し……」みたいなパターンもあり得るので注目ポイントですね(笑)。
結核という病気ですから一緒にいる桂も危ない。

江口
そうですよね。本来ならバディ組んでいる場合じゃない(笑)。

――桂も史実では、この後、政治家として活躍するようになりますよね。

江口
切れ者であることを上手く活かしていくようですね。史実でも剣の達人として知られていて、アニメでも剣で活躍しました。
一方で、幕末後期では「逃げの小五郎」と呼ばれていて……立場が偉くなって安易に戦場に立つわけにはいかなったからだと思いますけど。「とりあえず逃げる」となると、高杉は死んで、桂は逃げる……話が一向に進まない(笑)。


――では、第2期で活躍して欲しいキャラクターは?

中村
新撰組はもうちょっと出番があるのかな、という気はしますね。第1期の無限斎の兵隊というポジションから関係性が変わるので、どういうふうに登場するのか気にはなりますけどね。
本来の徳川に仕えて水を得た魚になるのか、はたまた……。ただ、晴明にそれぞれが死ぬ未来を見せられていますからね。本当に新キャラクターが主人公の可能性もあるんじゃないでしょうか。

江口
無限斎が支配した世界の延長線の現代に舞台が移って、ゲームの主人公が登場して過去に飛ばされるみたいなのもあり得るかも知れない。
彼女が元の正しい歴史に戻していく。そうしたら、原案ゲームにも結びついていくじゃないですか。

――あらためて第2期の注目ポイントを教えてください。

江口
本当に予想がつかない作品なので、皆さんと同じ気持ちで待っている状態です。残りの十二将や意味ありげな土方歳三など注目しつつも、外伝なのでいかようにでもストーリーが展開されるのが面白いところです。

我々も好き勝手言ってますけど(笑)、皆さんも待っている間は「どんなふうになるんだろう?」と妄想を膨らませていい時間だと思います。

中村
ゲームから「遠く行きすぎじゃない?」という気もしないでもないですが、「いつか原案ゲームの世界に繋がるのか」その辺りを第2期でどうまとめて落とすのかが楽しみですよね。
あと、史実のキャラクターなので、今のうちに史実を確認しておくのも面白いかも知れません。

→次のページ:江口さんが第2期に登場する偉人をイラストで予想!

■江口さんが第2期に登場する偉人をイラストで予想!

――ここからは、第2期に登場する偉人を予想していただくコーナーを行います。江口さんに予想して絵を描いて頂き、中村さんに当てて頂ければと思います。では、江口さん、よろしくお願いします。

(絵を描く江口さん)

江口
……できました! 意外と分かりやすいんじゃないかと思います。


中村
なるほど……釘バットを持つ偉人を僕は知らないのですが……。

江口
これは無限斎から与えられた物なんで、それ以外を見てもらえれば!
ヒントは頭の部分ですね。史実に基づいているので、「だからそういうことか!」と分かりますよ。

中村
何だろうね? 普通の人はこんなのないもんね。

江口
まぁ、歴史上にはいないんですけど……。

中村
いない人書いたの!? そんなの当たるわけないじゃん。

江口
いや、います! いますけど、実際はこういうフォルムでは無かったかと。

中村
ええ!? 絵なんだからフォルムで予想するしかないのに……。

江口
この部位さえ分かれば! 人間の頭の横に付いているものと言えば耳なので……。

中村
いっぱいあるよ?

江口
いっぱいあるということで、同時に……。

中村
あ~聖徳太子ですか!

江口
そうです! 実は耳が12個くらいあったから色んな人の話を同時に聞けたという設定です。
この聖徳太子が持っている「笏(しゃく)」は無限斎からもらったもので、ボタンを押すことでトゲが一杯出てくるので殴る。打撃系が得意なんです。

中村
十二将が同時に話をしても聞き取れるからまとめ役にもってこいだけど、戦闘ではちょっと弱くない? なので、せめて笏に「死」を書き加えておこう。

江口
え~。

中村
というわけで、江口さんの予想が当たるかどうかお楽しみに!

「BAKUMATSU イキザマコンプリート Blu-ray」
価格:14,980円(税別)
発売日:2019年2月27日(水)

ニコニコ生放送『BAKUMATSU』1話~12話振り返り一挙放送
配信日時:2019年1月10日(木)19:00~24:30(タイムシフト視聴:7日間1回)

TVアニメ『BAKUMATSU』WEBラジオ『イキザマラジオ!』公録スペシャル
開催日時:2019年3月15日(金)18:30~
     イベント終了後に会場限定ポストカードお渡し会あり(一部ランダムで出演者の直筆サイン入り)
出演者:染谷俊之(土方歳三役)、代永翼(沖田総司役)
参加方法:「BAKUMATSU イキザマコンプリート Blu-ray」(14,980円+税)を参加券配布対象のアニメイトにて全額 内金にてご予約または、ご購入いただいたお客様へ、先着でイベント参加券をお渡しいたします。
※予約時の内金は現金のみの受付となります。クレジットカード、アニメイトポイントはご利用できません。
対象店舗:アニメイト池袋本店、アニメイト新宿、アニメイト渋谷、アニメイト秋葉原、アニメイト横浜
※参加券は数量限定、先着での配布となります。
※開催日時・出演キャストは予告なく変更となる場合がございますので、予めご了承ください。

(C)FURYU/BAKUMATSU 製作委員会