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千代勝正×GT-R GT3がバサースト12時間にカムバック。KCMG、2台体制で参戦へ

2018年12月21日 12:01  AUTOSPORT web

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2019リキモリ・バサースト12時間に参戦するKCMGのニッサンGT-RニスモGT3
2018年シーズン、全日本スーパーフォーミュラ選手権やブランパンGTシリーズ・アジアに参戦したKCMGは2019年1月31日~2月3日、オーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで開催されるリキモリ・バサースト12時間にエントリーする。

 日本でもおなじみの香港チームであるKCMGは2007年の創設以来、WEC世界耐久選手権/ル・マン24時間をはじめ、ブランパンGTシリーズ・アジアなどのGT3レースに参戦。

 2018年はマカオで行われたFIA GTワールドカップや、同年初開催となった鈴鹿10時間耐久、FIA GTネイションズカップにニッサンGT-RニスモGT3で挑んでいる。また、スーパーフォーミュラではcarrozzeria Team KCMGとしてエントリーし、小林可夢偉とともにフルシーズンを戦った。

 そんなチームが新たに挑むバサースト12時間は、トタル・スパ24時間や鈴鹿10時間をシリーズに組み込むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦に設定されるメジャーGT3レースのひとつだ。日本ではGT3の広がりとともに注目を集めるようになり、その要因のひとつにニッサンGT-Rの活躍が挙げられる。

 KCMGは今回、そのGT-RニスモGT3でオーストラリアを代表するイベントに参加することを表明。ドライバーには2015年の同レースで、ラスト2周から先行する2台のマシンを抜き去る伝説的な勝利を成し遂げた千代勝正をはじめ、スーパーGT500クラスで2度のシリーズチャンピオンを獲得し、KCMGの一員としてWEC/ル・マンなどに参戦した松田次生、今季の鈴鹿10時間に同チームから挑んだアレキサンドレ・インペラトーリとオリバー・ジャービス、さらにエドアルド・リベラート、ジョシュ・バードンという6名が起用される。

 また、チームはバサースト12時間への初参戦に先駆け、1月10~12日にドバイ・オートドローモで行われるドバイ24時間にも挑戦するという。

「我々は初めて参戦するリキモリ・バサースト12時間(というビッグイベントのなか)で、オーストラリアを象徴するトラックであるマウント・パノラマ・サーキットで(ライバルと)競い合うことを本当に楽しみにしている」と語るのはKCMGのポール・イップ代表だ。

「このレースは(考えている以上に)難しいチャレンジになると思うが、我々には素晴らしいチームスタッフとドライバーがいる。彼らとともにワールドクラスのライバルたちと対戦すると思うとわくわくしてくるんだ」

「KCMGはニッサン/ニスモとのパートナーシップを成功させることを誇りに思っており、ニッサンGT-RニスモGT3がオーストラリアの“マウンテン”を制するのを楽しみにしている」

 2月1日に決勝レースが行われる2019リキモリ・バサースト12時間の暫定エントリーリストは、12月21日に公開される予定だ。