12月18日に世界経済フォーラム(WEF)が男女格差の大きさを国別に順位付けし公表した「男女平等ランキング」で、日本は149カ国中110位という結果になった。前年より4つ順位を上げたものの、主要7カ国(G7)では今年も最下位だった。
作家の室井佑月さん(48)は19日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に生出演し、このニュースに対して意見を述べた。(文:okei)
「既得権益のおじさん達に、どうしても力があるから駄目」
世界が男女格差をなくしていこうという動きの中、日本は医大の不適切入試の問題も悪影響を及ぼしたようだ。結果について室井さんは、「何年間このことについて話し合ってんだって思うんだけど」と前置きしつつ、
「私がいま思うのは、 いまの既得権益ぶっ壊してかないと。そこにしがみついてるオヤジを一掃しないと駄目だと思う」
と考えを述べた。
例えば原発なども海外に輸出すると言っていたが、トルコもイギリスも軒並み駄目になった。「もう古臭いと皆に拒否られている」と見る。そして、
「そこに既得権益のおじさん達が(いて)、どうしても力があるから駄目なわけで。新しいエネルギーに変えたら新しい雇用も生まれるから、そのおっさんたち一掃して女の人とか若い人を雇えるんじゃないかと思う」
と持論を展開。古い人たちが古い考えで運営している現状を憂いていた。
しかし元衆議院議員の杉村太蔵さん(39)は、「各政党も女性が政治に参加してもらいたいと思っているが、実際は口説いてもなかなか出てこない」と訴える。「どうすれば女性は政治に関わってくれるんですか」と質問すると、室井さんは、
「既得権益にずっぷりなジジイの政治家がいるじゃん。政治献金もらって上手くまわってるような。そいつらが死なないと。毒とか持ってきたらどう?」
「まず政治家って職業がかっこいいってならないと。やるわけないじゃん。イメージが悪すぎるよ」
と指摘。毒舌は留まるところを知らなかった。
湯山玲子、「"男を立てなかった"恨みがどれほどすごいか。5人くらい実名上げて各出版社で言える」
既得権益というと金銭的なことを思い浮かべてしまうが、それだけではないようだ。作家でディレクターの湯山玲子さん(58)は、10年以上のサラリーマン経験から、男女平等はできていないし、室井さんの言う既得権益は、「本人たちは自覚がない」状態だと語る。
日本社会は「男を立てる」という文化があるが、例えば会議で男性より女性の意見が採用された場合、採用されなかった男性が嫉妬で大変なことになるというのだ。
「"男を立てなかった"恨みが、どれほど凄いか。私5つくらい実名上げて各出版社で言えるねってくらい」
と湯山さんが明かすと、室井さんもすかさず「私も言えるよ5つくらい!男の方が嫉妬深いもん」と応じた。
湯山さんは男性本人に聞いたことがあるそうだが、そうした男性に差別意識は無く、「いや俺はフェアだよ」と言うのだそう。「目の前で男のプライドをつぶされることに、日本の男ってすごい恐怖心がある。それがいろんな場面においてある」と断言していた。
具体的にどんな行動に出るかまでは伏せていたが、"女と戦ったときに、女の方が良いとされることに耐えられない男性"を、たくさん見てきたようだ。室井さんもだが、凄まじく実感がこもっていた。