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電車利用時の迷惑行為ランキング、ショルダーバッグなど「荷物の持ち方や置き方」が初の1位に

2018年12月20日 23:52  Fashionsnap.com

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 日本民営鉄道協会が、「駅と電車内のマナーに関するアンケート」の調査結果を発表した。「迷惑と感じる行為」の総合ランキングでは「荷物の持ち方・置き方」が初めて1位となり、回答割合は昨年の29.8%から37.3%に急上昇した。9年連続で首位だった「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」は36.9%(昨年33.2%)で2位だった。

 3位以下は、「座席の座り方」が34.5%(昨年31.1%)、「乗降時のマナー」が34.3%(昨年28.1%)、「ヘッドホンからの音もれ」が23.2%(昨年20.1%)と続いた。6位の「スマートフォン等の使い方」(21.5%)は「歩きながらの携帯電話・スマートフォンの操作」(昨年4位)や 「携帯電話・スマートフォンの着信音や通話」(昨年7位)を統合した項目で、13位の「優先席のマナー」(9.0%)は今年新たに設問された。
 1位の「荷物の持ち方・置き方」のうち、最も迷惑を感じる行為は「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」で、66.2%(昨年55.2%)と7割近くを占めた。このほかの迷惑行為の項目の割合は「座席に置かれた荷物」が9.0%(昨年11.2%)、「床(足もと)に置かれた荷物」が8.3%(昨年12.2%)、「傘(濡れ傘・先端を向けられる等)」が6.1%(昨年5.0%)、「乱暴なキャリーバッグの運び方」が3.9%(昨年9.0%)、「扉付近に置かれた荷物」が2.2%(昨年3.2%)だった。
 同協会は迷惑行為ランキングのほか、駅や電車内でのマナーに対する調査結果も発表。利用中に「うれしかった」「心が温まった」と感じた行為についての回答では「若者が高齢者に席を譲る場面を見かけることが増えた」「座席に詰めて座ってくれたおかげで座れた」といったマナーの向上を経験した具体例が挙げられた。
 同アンケートは、鉄道利用者にマナーの向上を呼びかける目的で1999年から実施。今年の調査では10月1日から11月30日までの期間で、2,686人が回答した。
■駅と電車内のマナーに関するアンケート:結果一覧